先日BS松竹東急でやっていた40年前のドラマを鑑賞。時代をよく捉えた、とんでもない傑作でした。近藤正臣の持つ自由さ、軽薄さは独特です。



今の時代なら、単なるストーカーですが、あまりに真正面から相手にアプローチしているので、ストーカーという感じがしません。本人も、相手が嫌がるようなことをワザとやる(それがストーカー行為ではないでしょうか)ような、卑怯なことは絶対したくないと言っています。


みんなが平等だった時代。未来に希望のあった時代ならではの明るさというか、奔放さというか、実によく描かれていました。私はこの時の空気そのまま、自由にその後の40年を過ごしてきましたが、その後の日本は変わってしまいましたね。


金持ちの国になって、そこから落ちたくなかったのでしょう。全体的に少々貧乏くらいが丁度良かったのに、バブル崩壊後は、一気に格差社会になってしまいました。


監督は93歳まで「終着駅シリーズ」の監督をやった池広一夫監督。61歳の私など、まだまだヒヨッコなのかもしれない。