中曽根元首相が先日(27日)100歳を迎えたとのこと。それを記念した訳ではないでしょうが、その日の0時からNHKで「 ニッポンのジレンマ ”人生100年”のジレンマ大研究」という番組をやっていました。

 

興味深い番組ではありましたが、収録会場が東大ということもあり、視聴者代表の30人も意識高い系の若者ばかりで(東大生、早大生、一橋大生、外資系社員、女流棋士等)、この人たちがニッポンのジレンマを象徴しているとは、とても思えない場面も多かったのも事実です(たとえば、「あなたにとって仕事とは」という質問に対し、若者1000人対象の事前調査では、お金を稼ぐ手段59%、自己実現の手段が41%だったが、会場の30人は全員が自己実現の手段と答えた)。たとえば、若手女流棋士は、このように話していました。

 

「私は将棋を生き甲斐だと、そう思える仕事をさせていただいているので、単純に人生100年あったらうれしいなと思う。一方で、こういう考え方を仕事に対して持っている同世代が少ないように感じるんです。どちらかというと将来に対する不安があったり、仕事に対して責任感や夢を持てない。そこがもどかしく感じます」

 

これからは単純な仕事はAIがやる時代。仕事も時間ではなく、アイデアで評価される時代。一人一人が得意分野と生きがいを持って、100歳まで元気に働きましょうということ?

 

まあ、未来のことは若者に任せるとして、番組では過去の評価もしており、これについては一言。


戦後のニッポンは、"集団の祭り"で夢をみる(たとえば、高度経済成長、オリンピック、バブル等)ことを、社会の推進力にしてきた。現在は祭りの後の自己責任の時代であり、それぞれの居場所探しの時代である。

 

まあ、確かにそういう面もあるかもしれませんが、ただ、昔の人は、今の人以上に自分の居場所はちゃんと持っていました。また、今ほど情報に左右され、流されることもありませんでしたよ。