​3年生の高IQ凸凹で支援級(情緒)在籍の長男と年中の次男を育てる時短ワーママです。長男の療育記録用にブログを始めましたが、子どもの成長や親が支援できることについて模索してます。


長男4歳半の時、私が市の発達支援相談室へTEL
K式発達検査を受け1年間の個別療育を受ける。
5歳8ヶ月でWISC Ⅳ受け就学面談し支援級在籍。
今まで発達面での通院服薬歴は一切なく
全て無償で恩恵を受けました。

2024年91冊目に読んだ本の感想です。

注意マンガは全巻読んだ場合、1冊カウントにしています。

素晴らしい本に出会ってしまいましたおねがい

図書館で借りて読みましたが、内容がとても良かったので読み終えてから即購入しました。


4部構成で1部はピアジェやフロイトの発達論など小難しい話も踏まえた発達そのものや精神医学について。

2部が発達障害とは。

3部が親や支援者の関わり方について。

4部が困難を抱える人たちが直面する問題点について。


発達障害とは?という課題と並行して核となる(定型)発達段階について丁寧に書かれているので子どもに関わる方全般にお勧めできますグッ

例えば赤ちゃんの指さしがなぜ重視されるのか?など実際の発達のステップに即して、細かくその現象を分解して説明してくれているので、乳児期の健診で医療関係者が何を見ているのか、なぜこの検査項目があるのかがよくわかりました。


本書では著者の発見した、子どもの発達の座標軸を基に発達の分布図の記載があります。

縦軸が「認識の発達水準」、横軸は「関係の発達水準」。この座標系を比例のグラフのように右上に向かって進むのが子どもの発達のベクトルで座標上の中心に分布するのが定型発達、一定以上離れた周辺域にいる場合が発達障害と呼んでいるとのこと。

これによると4歳時点で明らかな差がでてくるとあります。私も年少の長男の様子で明確な周りとのギャップを感じましたし、保育園の運動会では年少以降の子どもたちの身体発達の差を目の当たりにしたことからもとても実感の持てる内容だと思いました。


また、90年代以降に自閉症スペクトラムが急増した背景についても記載がありますが、発達障害が増えた背景については方々の意見がありますが、私として本書の内容が最もしっくりきました。


・社会構造が自然相手の第一次産業からひと向けのサービスがメインとなる第三次産業へと変革した。

・それに伴い子どもの世界も社会性への倫理にシフトした。


自分1人でできることやマイペースが通用する範囲が狭まってきたことの結果、これまでの社会では問題にならなかった人たちが問題となるケースが目立ってきたということです。

学生まではなんとかやり過ごせても社会にでてトラブルになるケースは本当によく聞くので、個人の特性や苦手さなどを考慮した職種や働き方の選択はめちゃくちゃ重要だなぁと。

この辺は支援受けつつも最終的には本人が主体的に何とかできるように持っていくことが"自立"に繋がるのでは?と思いました。




    

このブックカバーは文庫本〜A5サイズまで
対応できてめちゃくちゃ便利です!

単行本読む機会が多い方どーぞ


ではまた👋