医師は健康管理や健康であり続けることには、アマチュアです。外科系の開業医は、平均寿命は短いです。私の周りでも50代くらいで、亡くなっておられる方がたくさんいらっしゃいます。

特に熱心で、患者思いで、仕事一筋という方々が、癌、心筋梗塞、脳卒中などいろんなことで亡くなっています。仕事はとてもハードで、毎日たくさんの患者さんを捌かないとならない。開業医はコントロールできても、勤務医の外科系ですと、土日、夜昼、盆も正月も関係ありません。

私も現役の時は夜中に緊急手術などを経験しています。40歳くらいでしたが、倒れるんじゃないかと思いました。それも含めて、医師というのは自分の健康管理がなかなかできていない人が多いようです。

ひとつは忙しいこと、もうひとつはストレスが多い。こういうことでは、体がヘタって長生きはできません。ですから、自分から見て「この人、老けとるなぁ…」というお医者さんのいうことはあまり聞かない方がいいです(笑)

やはり「どうみても先生、若いね!すごいね!どうしたらそんな若くおれるんですか?」というようなお医者さんの話を聞かれた方が良いかもしれません。

「ロコモ」というのは、ロコモティブシンドロームといいまして、運動器症候群ということです。骨折、筋肉、関節の老化で寝たきりが多いという、日本整形外科学会が中心となって、提唱されました。実は寝たきりは、脳卒中などだけではなくて、こういった病気も複雑に絡んでいるということで、啓蒙を行っておりますが、メタボほど浸透はしていません。
私を含めて40~74歳の男性の2人に1人は、女性の5人に1人はメタボまたは予備軍となっております。

肥満大敵です。なんでメタボがダメかというと、動脈硬化、血管が細く脆くなって詰まりやすくなります。そうすると血液の流れが滞る。だいたいメタボの人は、血液がドロドロでべたべたですから、頭の血管など大切なところに酸素も栄養も行かない。そうすると手足の先から細胞が死んでいってしまいます。

メタボの原因は誤った生活習慣です。皆さん、無理矢理食べさせられて太ってしまったという方はいないですね。

嫌だというのに「こら!私のいうことが聞けないのか!」といって、タバコを吸わされた人もいないはずです。

みんな自分でやっています。運動など体を動かすのも「面倒くさい」といって、何もしない方も多いようです。

怖いのが糖尿病。太ると脂肪がインスリンという血糖をコントロールする大事なホルモンをブロックしてしまう。インスリンがたくさんあっても、それが効かないようになってしまうのが、糖尿病の原因で9割です。要するに食べ過ぎ太りすぎということです。大量の脂肪がインスリンの邪魔をする。こういう方は、70歳まで生きていても、肉体年齢は85歳くらいといわれています。まずメタボ予防から、適正体重・体型をキープ。血圧は低めにコントロール。動脈の若さを保つ。これには医者も要りません。

100歳を超えても、元気で自立している、ボケずに自分のことは自分でできる驚異的な人々のことを、尊敬の意をこめて「百寿者」と呼んでいます。では100歳まで元気に健康に生きている人というのは全国に何人くらいいらっしゃると思いますか?

100歳を超えた人は富山県にもたくさんいらっしゃいます。私が行っている病院にもいらっしゃいますが、但し寝たきり、もしくは反応がない植物人間になられたかたです。「百寿者」の方はどのような生活かということ、打たれ強い。くよくよしない。常に頭に刺激を与えて使い続ける。社交的で活動的。おしゃべり。世話付き。よく歩いて、動いて、笑って。手足顔をすべて良く使う。前向き。積極的。という方々です。

皆さん、長生きの秘訣の食べ物とかサプリとかないかと言われますが、これさえ飲めば100歳まで生きられるというものは正直ありません。但し、食事というものは長生き・健康のもっとも大事な柱のひとつではあります。

中でも、一番大事なのが、食べ過ぎないということです。食べ過ぎないということで、長寿遺伝子のスイッチがオンになるという話は、動物実験などの医学的な裏付けもあります。太りすぎは長寿の大敵です。

100歳まで元気で生きたいといっても、体中スーパーマンで若々しいという訳ではありません。どういうことかと言いますと、百寿者というのは、大きな弱点がなくて、バランス良く歳をとっておられるということ。アンチエイジングという我々の学問は、老化をできるだけ食い止めることで、



1.血管年齢
2.骨と筋肉の年齢
3.脳
4.神経の年齢
5.ホルモン分泌バランスと免疫抵抗力



という5つの柱があります。これが若さを保つ秘訣です。

そして糖尿病や地方がないことが百寿者の必須条件ということになります。