俺は「丸尾」だった。 | 夢追い人

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夢を追う未熟者のブログ。どんな風に熟していけばいいのやら・・・。手探り人生の日記をつづります。2011年、僕の人生が大きく変化しました!詳しくはこちらの記事で→http://ameblo.jp/dream124/entry-10964323478.html


役を振り返る「俺は○○だった」シリーズも、今回で第6弾です。
さて、今回もゆっくりと自分の役について振り返ってみたいと思います。
(注意:「オタク」に対してのイメージなど、ところどころ偏見で記述している部分があり、語弊を招く可能性がありますが、ご了承ください(笑))


★これまでの記事は下記から↓


俺は「奥沢」だった。

http://column.pieronofude.com/?eid=151

俺は「火炎」だった。

http://column.pieronofude.com/?eid=167

俺は「警護人」だった。

http://column.pieronofude.com/?eid=183

俺は「士官」だった。

http://column.pieronofude.com/?eid=193

俺は「国松」だった。

http://ameblo.jp/dream124/entry-11843471542.html



2014年8月12日~17日まで、劇団イーストンズ外伝『ゾンビズ・ア・ゴーゴー』に出演させていただきました。


僕の役は、物語のタイトルとなったバンド「ザ・ゾンビズ」、そのファン代表でアイドルオタクの丸尾良夫という役でした。



今振り返れば、単純にもっといろんなことができた・・・そう思っています。

もちろん役に対して手を抜いたわけではないし、どんな形であれ、終わっていつも思うことはそういう反省なのでしょうが、僕の中で今回2つの課題を自分に課していました。


一つは、2つの人格をしっかりと使い分けること。
もう一つは、丸尾良夫の本来の人格を丁寧に形成すること。



一つ目の、人格の使い分けについては、作中で普段の丸尾と悪霊に憑依された時の丸尾をしっかりと使い分けるということです。
丸尾はオタクということで、普段から少し気持ち悪がられるくらいがいいと、漠然と思っていました。




しかし、悪霊に憑依された時は、この世のものではない力が加わることで、もっと異質な気持ち悪さを表現しなくてはならないと思っていました。

結果、お客さんの反応としては(ごく一部しか聞けませんでしたが)丸尾自身はほどよく気持ち悪く、悪霊に憑りつかれたときはガラッと変わって迫力があったという感想をいただくことができました。

立ち回りもやりつつの表現の難しさを痛感しましたが、意外と本番中は思い切ってできたかなと思っています。

もちろんまだまだいろんな表現ができたとは思っていますが・・・




そして二つ目、丸尾の人格を丁寧に形成すること。
これについては、正直言ってできなかったといえます。


稽古が始まってしばらくの間、僕はオタクという役柄を、一人の人物の特徴ではなく一種のキャラクターという捉え方をしていました。
イーストンズは、コメディ要素が強くギャグシーンも満載です。

今回丸尾のシーンにもギャグが取り入れられたのですが、僕自身イーストンズのギャグに大いに惚れ込んでいたこともあり、その喜びからギャグに引っ張られていた傾向がありました。

本来芝居であれば、その人がなぜそういうしゃべり方になったのか、どのように人格形成が成されたのか、どんな環境で育ったのか・・・
すべてに理由があり、それを想像しなければならないはずですが、ギャグに引っ張られることで、無条件に・・・笑いのために、人格がつくられていたということです。


人間の必死な姿が笑えるということは案外よくあることで、特に丸尾(オタク)のような人間が見せる必死な様というのは、それはもう滑稽なはずでしたが、それを表現できなかったことが今回悔やまれます。

途中でキャラクター的芝居になりすぎていたことに気づきながら、千秋楽までに自分なりの答えがでず、とうとう芝居を変えることができませんでした。
この後悔は、絶対に次の舞台でリベンジしたいと思っています。




今回の役もこれまでの役とはまた違った色を持っていて、またしても役に恵まれたなぁと感謝の気持ちが尽きません。

まぁ、恵まれていないと思ったら、役者としてもう終わりなのかも知れませんが・・・

大好きな劇団で、こうした素敵でやりがいのある役をいただいて、ありがたいと感じています。


いろいろと反省は尽きませんが、今回の舞台で改めて思ったことは、そこにいる人間が何を目的としているか・・・それを明確にしない限り芝居は成立しないということです。

一見成立しているように見えても、誰と話しているのか、その人がいったい何に向かっているのか、そこをハッキリさせないとどこかでブレが生まれる。

今回、人の芝居を見ても、自分が芝居をしていても、稽古から本番までで何度も考え、何度も見失い、何度も振り返ることをしていたように思います。



たぶん、まだまだ気づけていないことで、次の舞台で今を振り返り気づくこともたくさんあるでしょう。
でも、過ぎた時間は戻らない。そのかわり、気づいてからが本当の勝負。

これからも多くのことに気づいていけるように、考えることをやめず進んでいこうと思います。





次は10月末。
久しぶりに初めて関わらせていただくチームです。
新天地での戦い。
今度はいったいどんなことを学べるのでしょうか・・・。
楽しみです!!


告知などの情報公開も随時していきますので、是非チェックしてください!!

では!!!




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