【課題本33】野火 | 【新潟・長岡】基礎をおさえてうまくいく!阿部夢子のブログ

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徒然や課題本の感想を書いています。

 


 

 

野火 大岡昇平

 

課題本は「異なるジャンル、異なる小説家の本から30冊」というものもあります。

今回は初めてのジャンル、初めての作家ということで、この本。

選んだ理由は、家にあったから。笑

夫が、夫の叔母さんからもらった本ですね。

 

 

あらすじは、結核にかかって日本軍から見放された田村一等兵が、

芋数本だけを抱えてフィリピンのレイテ島を彷徨う話。

その中で島民を殺したり、自分の血を吸ったヒルまで食べたりするんですが、

中でも衝撃なのは「人肉を食べる」というもの。

 

 

主人公は葛藤の末、極限状態でも食べることはなかったのですが、

同じ日本軍の永松は、死んだ仲間はもちろん、

仲間を殺してまで食べようとしている。

 

 

そんな狂気に満ちた状況の描写、

戦争が美しい姿を変えてしまったレイテ島の惨状、

主人公の心の動き…

戦争に関わるそういう目を背けたくなるようなことが、

執拗に具体的に書かれている。

 

 

本当に、詳細に、描写されている。

 

 

それがね〜、私はいまいち読み込めない…。

理論的に本を読む癖が、抜けない。

小説は描写を読み込んで、想像して、入り込んで読む方法をとりたいのに。

結果を見ると、そういう読み方ができていないなと思う。

 

 

内容的には、今まで全く触れたことのないジャンルだったので、非常に刺激的でした。

読み方的には、ダメだな自分…と感じた一冊でした。

 

 

 

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