阿部夢子、現在松原靖樹さんの超コンサルタント養成講座受講中です。
徒然や課題本の感想を書いています。
妻を帽子とまちがえた男 オリヴァー・サックス
様々な神経症の症例が綴ってあるエッセイ本です。
率直な感想は、面白かった。
タイトルにある「妻を帽子とまちがえた男」というのは、
人の顔というものが認識できないんです。
トランプのキング、クイーンなどといった図式化された顔は認識できても、
目の前の大事な妻の顔は認識できない。
忘れたとかではなく、顔を顔と捉えられないんですね。
だから帽子を被ろうとして、妻の顔を引っ張るようなことが実際に起きてしまった。
想像つきますか?
いや、言葉では想像がついても、こんなことが現実目の前に起こることなんて、想像はできても想定はできないですよね。
もちろん私もそうで、その想定できない感覚がとても「面白い」と感じてしまうのです。
こういった、私たちが通常普通に暮らしているだけでは出会うことができないような、
世界でも稀な症例をたくさん見ることができます。
人間の脳の未知な部分をわかりやすい例で見れるんです。
脳って、本当に興味深い。
ページ数は少なくないですが、あっという間に読めます。
オリヴァー・サックスはロバート・デ・ニーロ主演の「レナードの朝」という映画でも有名ですよね。
まだ見たことがない方はそちらもどうぞ。
*レナードの朝
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