ドンドゥプ・ワンチェンとゴロク・ジグメ・ギャツォがテンジン・デレク・リンポチェ勇気賞を受賞
2人のチベット人人権活動家ドンドゥプ・ワンチェンとゴロク・ジグメ・ギャツォが2018年のテンジン・デレク・リンポチェ勇気メダルを授与された。中国の統治下にあるチベットの人々の人権を守るために、この上ない決意を持って献身的に取り組んだためだ。
2人は映画監督であり、映画のために中国政府から投獄された元政治犯でもある。ドンドゥプ・ワンチェンは国家政権転覆罪で6年間投獄された。ゴロク・ジグメ・ギャツォも複数回拘束され、尋問や拷問を受けた。この際、高圧電力を発生する電気棒を使った拷問も受けた。その後、両名とも亡命に成功した。
2人は、テンジン・デレク・リンポチェ勇気メダルの授与は大きな栄誉だと語った。そして、映画 "Leaveing Fear Behind" の撮影にかかわったすべての人を代表してメダルを受け取ると語った。
ビデオメッセージで2人は次のように語った。
「私が投獄されていた時、私を支援する声、釈放を求める声があがっていることに気づきました。」
「チベット人政治犯の支援を続けることは重要です。刑務所の拷問から救うだけでなく、彼らの人生を救うことになるからです。」
ゴロク・ジグメ・ギャツォは次のように語った。
「Leaving Fear Behind に関わったすべての人を代表して、ドンドゥプ・ワンチェンと私は、International Tibet Network , チベット問題の支援を変わらず行ってくださっているみなさまに深くお礼申し上げます。」
「映画プロジェクトに関わってくださった私の父を含むチベット本土のみなさまにも感謝申し上げます。みなさんの勇気と献身のおかげで、今日賞をいただくことができました。チベット本土のみなさんの勇気と弛まぬ努力のおかげで、チベットの現実を明るみにすることができ、国際的な支援と注目を集めることができました。この賞は、1人1人の努力が結集した結果です。今度も1人1人がさらに努力していかなければなりません。」
テンジン・デレク・リンポチェ勇気メダルは、危険を伴いながらも、チベット人の自由と人権を啓蒙した人権活動家に送られる。この賞の目的は、国際的な知名度を上げることで、そのような人権活動家を守ることだ。この賞は、中国当局から投獄中に獄中死したテンジン・デレク・リンポチェの命日である7月12日に授与される。
【亀田浩史訳】
【亀田浩史訳】