チベット難民の家族が中国警察から尋問・暴行を受ける
チベットのニャラム出身のチベット人ケルサン・ラモは3度目の亡命に成功した。その後、ケルサンの家族は中国警察から尋問を受けている。
2008年以降、ケルサンは、チベット本土にいる病気の父に合うため、2度チベット本土に戻り、その後、再亡命した。ケルサンの父は、中国当局から圧力と尋問を受けている。
ケルサンの家族は3日間拘束、尋問された。ケルサンの弟は警察から殴られた。
現在、南インド在住のケルサンは次のように語った。
「警察は、厳しい尋問と家宅捜索をしています。家族は基本的人権を奪われています。」
「先月は冬虫夏草の採集の時期でした。冬虫夏草は重要な収入源です。中国政府は400人のチベット人に対し、採集を認めました。しかし、家族は採集を認められませんでした。」
「また、中国政府は、家族がネパールでビジネスをするのを規制しました。その結果、姉のビジネスは行き詰りました。」
2015年に病気の父に会うためチベットに戻った際、ケルサンは携帯電話の中にダライ・ラマ法王の画像を所持していた。そして、ソーシャルメディアでダライ・ラマ法王の画像をシェアした。
「ダライ・ラマ法王の画像をシェアしたことで、私は中国警察から厳しい尋問を受けました。亡命先で関わっていた組織についても尋ねられました。そして、携帯電話と旅行書類は押収されました。」
「シガツェから出ることは許されず、厳しい監視下に置かれました。」
ト・ンガリに巡礼に行った際、ケルサンはインドのダラムサラのチベット亡命政権と関わりがあるとして、中国警察に逮捕された。また、ダライ・ラマ法王と会ったことがあることも罪に問われた。その後、ケルサンはこの逮捕のことを他言しないことを求める10ページに渡る署名にサインさせられた。
【亀田浩史訳】
【亀田浩史訳】