チベット人の焼身自殺止まらず。今月だけで27人目。2011年以降チベット本土で88人目 | チベットとビルマの難民支援 難民支援NGO"Dream for Children"公式ブログ

チベット人の焼身自殺止まらず。今月だけで27人目。2011年以降チベット本土で88人目




29日、またもチベット人が焼身自殺を遂げた。場所は、東チベットのルチュである。中国のチベット統治に対する抗議と見られる。

焼身自殺を行ったのは、ツェリン・タシ(31)と確認された。彼は、ルチュのザンツァ・ロツォ・デワの生まれで、2児の父であったという。

「ツェリン・タシは、今日早く、ルチュの中国政府の役所そばで自らの体に火を放ちました。」
現地とコンタクトのある南インド在住のチベット僧ソナムはこう語った。

「ツェリン・タシは息絶えました。」

現段階では、焼身自殺に関してこれ以上の情報はない。

ツェリン・タシには、妻チュヤン・ツォと子供ドルジェ・キ(7)、カルサン・ドルマ(3)と両親がいたという。

この10日間でルチュで起きた3件目の焼身自殺である。26日には、ゴンポ・ツェリン(24)がチベットの自由、チベット人の人権尊重、ダライ・ラマ法王のチベットへの帰還を求めて焼身自殺を遂げた。22日には、タムディン・キャブ(23)が同じ場所で焼身自殺を遂げた。

この後、ルチュには、中国治安部隊と武装部隊の大部隊が投入され、厳しい規制が敷かれている。

2009年以降、チベット人89人が焼身自殺を行っている。今月だけで27人目である。

アメリカの駐中国大使ゲーリー・ロックは、27日、CNNのインタビューに応じた。
「アメリカはチベットの緊迫した状態をとても懸念しています。哀しい焼身自殺に心を痛めています。中国政府の政策に問題があります。」

「チベット人の文化、宗教、言語、アイデンティティを保存することが、アメリカ政府の最優先事項です。人権はアメリカの外交の根幹をなす部分です。中国政府に対し、普遍的な原則、人権宣言に従うよう求めます。これらは、中国の憲法にも明記されているはずです。」

9月、ロックは、東チベットのンガバのズンチュの2つのチベット僧院を訪れている。

【亀田浩史訳】

元の英文記事はこちら




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