29日議会の後、成田空港に移動して、成田からドバイ経由でバルセロナに着きました。新政みえの議員6名で、バレンシア州を訪問することが今回の目的です。バレンシア州と三重県は、1992年に姉妹提携を結んでいます。当初はバレンシア工科大学と三重大学の人的交流や相互の自治体、議会の交流が行われていましたが、最近は交流が薄まっています。

 

昨年、新政みえのメンバーでスペイン大使館を訪問し、大使と懇談の中で、バレンシア州と三重県の姉妹提携をもっと活かして欲しいとの話をいただき、今回、スペイン大使館の協力でバレンシア州政府への調整をいただき訪問することとなりました。

今日はバルセロナの日本領事館で、バレンシア州に関するレクを受けて、明日の朝、電車でバレンシア州に向かいます。

 

バレンシア州は、昨年7月に中道右派のカルロス・マソン氏が州首相に選出され、8年間の左派連立政権から政権交代が起こりました。極右政党(VOX)が初めて政権に入ったことでも注目されています。

 

興味深いのは、コロナ禍の2020年にバレンシア州のGDPは-9.4(スペイン-10.2)でしたが、2021年には9.6(スペイン9.2)とコロナ禍前に回復しています。日本ではなかなかコロナ禍を抜け出せませんが、日本の対応の異常さをあらためて感じます。

 

バレンシアの産業としては、観光業が重要であり、長期滞在型が多いとのことです。これは滞在日数が少ない三重県の観光政策の課題であり、学びたい所です。また1998年に「芸術・科学都市」をバレンシア市のはずれに建設し、博物館、欧州最大の水族館、オペラ劇場など7つの建築物で構成されています。今回の訪問先として興味がある所です。

 

またカタルーニャ州やバレンシア州では、小さい都市でも、日本の祭りをまちおこしに活用しているとのことに驚きました。アニメ、日本の伝統文化、和食はかなり人気とのことです。

 

本年2月にバレンシア大学に一般向けの日本研究コースが開始されたとのことで、これも興味深く、詳細を調査したいと思います。

 

バルセロナのまちは本当に美しく、車窓から、ガウディー作の建築物やサグラダファミリアも眺めることが出来ました。「創造と神秘のサクラダファミリア」や「スペインは呼んでいる」などのスペインに関する映画をフライト中に観てテンションが上がっています。

明日からバレンシアに入ります。本県にとって、バレンシア州にとってプラスになる旅にしたいと思います。