今日は来年度予算の各部の要求状況について総括的質疑が行われました。新政みえからは、喜多議員、藤根議員、私の3人が登壇しました。私の持ち時間は30分ということで、来年度知事が観光局を観光部に格上げして、観光を県政展開の柱に据えるため、2つの提案をさせて頂きました。

令和3年度本県での平均宿泊日数は1.2泊のため、これを増やすため、質の高い観光地づくりと、県内周遊ルートの創出が必要です。そのため1つ目は、伊勢西国三十三観音巡礼を新たな観光資産として全国、世界に発信してはどうかと提案しました。

 

伊勢西国三十三観音とは、鳥羽、伊勢から桑名、いなべまで14自治体にある39の寺を指し、四日市では、25番勅願院観音寺、26番垂坂山観音寺、27番長興寺、28番宝性寺の4つが含まれます。1200年前から伝わる観音巡礼であり、伊勢神宮参拝と共に、伊勢の国のお寺をめぐるもので、平安時代から、「もう一つのお伊勢参り」として親しまれてきました。

 

滞在型、周遊型の観光商品開発を進めたい本県として、「もう一つのお伊勢参り」は最高のコンテンツになると考えます。

 

2つ目は、eスポーツです。一般社団法人日本eスポーツ連合の調査では、eスポーツの市場規模は急増しており、現在約116億円、2025年には約180億円となります。ファン数は現在868万人、2025年には1200万人を超えます。本県には、半導体産業、自動車産業など、eスポーツとの親和性が高い企業が多いことから、ぜひ世界が注目する大会の聖地となるような取組みをしてはと提案させていただきました。

 

2033年に伊勢神宮式年遷宮が行われます。10年かけてこれらのコンテンツを活かした観光の取組みをして欲しいとの私の提案に、観光局長からは前向きな答弁をいただきました。

 

eスポーツの所管はデジタル社会推進局、文化財の歴史的価値の調査や日本遺産登録といった取組みは教育委員会、文化行政は、環境生活部となっていますので、各部局が連携をして三重県の新たな魅力を創造、発信していけるようにと総括質疑で議論しました。今後の取組みに期待します。

 

最後に、教育長と学校でのマスクや黙食といった過度な感染対策を終わらせるための議論をしました。私はこの3年間、学校から日常に戻して欲しいと何度も議論をしてきました。やっと政府の基本的対処方針から黙食という言葉が消え、マスクを積極的に外すことを促す場面を設けるといった言葉が入りました。しかし、3年続けてきたことはなかなか元に戻せません。子ども達の未来のために粘り強く取り組んで参ります。