兵庫県、大阪府と県外調査に出ています。今回の目的は、子どもを取り巻く環境が困難な時代に先進的な取組をしている団体から聞き取りをさせていただき現地視察することです。

明石市では一般社団法人あかしこども財団と特例認定NPO法人兵庫子ども支援団体を訪問しました。明石市は市長のリーダーシップの下、子ども施策に力を入れており、あかしこども財団が様々な団体の中間支援組織的な役割を担っています。全小学校区ごとにこども食堂が設置されていますが、貧困対策ではなく、すべてのこどもの居場所として位置付けられています。

 

兵庫子ども支援団体は、多田代表が高校3年生の時に仲間と共に立ち上げた団体で、学習支援、家庭支援の活動を行っています。子どもの時の体験の数が大人になった時の自己肯定感に繋がりますが、残念ながらコロナ騒動で子ども達から様々な体験の機会が奪われています。そのフォローにも力を入れているとのことでした。

 

大阪では、NPO法人こどもの里とNPO法人ふうせんの会を訪問しました。こどもの里は1977年の荘保代表が立ち上げ、釜ヶ崎の子ども達の居場所として、思いっきり遊び、学ぶ場となっています。この取組みは映画化もされていますが、現場のエネルギーを感じました。

 

ふうせんの会はヤングケアラー支援を行うため、大阪歯科大学の濱島教授が立ち上げた団体です。元ヤングケアラーの方々の話を聞かせていただき、想像を超える実態に衝撃を受けました。国の調査では17人~20人に1人がヤングケアラーの可能性が高いことが分かりました。奥深い問題にじっくり取組む必要性を感じました。

 

それぞれの団体の強いリーダーシップから多くの学びをいただきました。現場の声を三重県の取組みに活かしていきたいと思います。今日は今から大阪府議会にお邪魔します。