昨年5月に歴史と伝統ある三重県議会第115代副議長に就任して1年の任期を明日で終えます。

青木議長を補佐し、新型コロナ対応や三重とこわか国体・三重とこわか大会中止の対応、任期途中の知事の辞職対応など難しい課題に奔走した一年でした。また、議員各自にタブレット型端末が配布され、その使用基準を定め、本会議や委員会で活用できるようにしました。オンラインによる県内外調査を初めて実施し、参考人招致も行えるようにするなど、改革先進議会として、時代に合った議会になるよう取組ませていただきました。一方、広聴広報の責任者として、コロナ禍であっても県民に開かれた県議会を目指し、広聴広報活動の充実に努めた一年でした。

 

中でも、印象深いのは、「みえ現場de県議会」の開催です。一部の方にオンラインで参加いただきハイブリット形式で実施することが出来ました。三重県出身の東京在住の若者と地場産業の皆さんとの有意義な会議になったと思います。

 

また本年8月開催に向けて「みえ高校生県議会」の準備を行いました。私は最近特に主権者教育の重要性を感じており、高校生や子ども達が直接政治に触れる機会が重要と考え取組みました。今回8校29名の申込をいただきましたので期待したいと思います。

 

そして、本会議場を使った皇学館大学の学生による雅楽の演奏会を開催することが出来ました。この初めての試みのため本会議場使用のガイドラインを作りましたので、今後も県議会の芸術・文化振興議連を中心に、芸術や伝統文化に触れる機会として活用いただけることを期待します。

 

私は3年前に再び県議会に戻らせていただいた時、全国に先駆けて制定した議会基本条例の理念を大切にし、第一会派と第二会派が対立するのではなく、党派を超えてお互いに議論ができる状態に戻したいと考え取組んできました。二元代表制とは議会内において国の政党政治を持ち込み争うのではなく、議会は政策論争を行い、合議体として知事と対峙することが重要です。そんな三重県議会の理念を共有できる党派を超えた同志たちと共に、この一年仕事をさせてただくことが出来ました。

 

明日、本会議で新しい議長、副議長が誕生しますが、私たちの任期最後の一年も、私が求めてきたポピュリズムやパフォーマンスに流されず、落ち着いて議会として政策論争ができる県議会を継承いただけることと思います。

 

一年間、多くの皆様にお支え頂き貴重な経験をさせていただきました。明日以降も一議員として県政発展のため努力をして参りたいと思います。一年間ありがとうございました。