昨日は四日市市文化会館にて新政みえの県政座談会を開催しました。劇作家、演出家の平田オリザさんのご講演をいただきましたが、演劇、文化を土台とした教育、地方創生、観光、人口減少対策など非常に奥深い、知的好奇心を刺激される素晴らしい講演でした。

「身体的文化資本」は20歳までに身につくもので、本物に触れなければ身につかないため、博物館、美術館、演劇など文化が大切だとのことでした。また何を学ぶかよりも誰と学ぶかが重要とのことでした。経済格差は現在、日本の非常に大きな課題ですが、それ以上に、身体的文化資本の格差が広がっていることが大きな問題とのことでした。

 

学校は、勉強を学ぶだけでなく、皆で何かをやって、達成感を共有して、拍手を浴びることにより「非認知能力」を育むことも大切な役割です。

 

私は、新型コロナの子ども達への弊害を感じ、一日も早く子ども達の日常を取り戻さないと大変なことになると危機感を持ち、お訴えをしていますが、「身体的文化資本」の形成という視点からも、「非認知能力」を育むという視点からも取り返しがつかないことを今、子ども達に強いていることをあらためて痛感しました。

 

このコロナで、学校は、主体性、多様性、共同性を学ぶ大切な場所だということを私たちは気づかされました。この2年間の教訓を生かし、反省をし、これから何が出来るかが私たちに問われていると思います。公立の小中学校の意義について興味深いお話もいただきましたので、取組んで参りたいと思います。

 

平田さんが学長を務める芸術文化観光専門職大学の取組みや兵庫県豊岡市の取組みは地方創生、観光の視点からも非常に興味深いものでした。新政みえとして、三重県政に活かしていきたいと考えます。

 

最後に、県政座談会にお越しいただきました皆さん、足元の悪い中ありがとうございました。