来月から年金支給額が2年連続引き下げられます。7月の参議院議員選挙対策として、自民・公明両党はまた愚策を繰り返そうとしています。

 

年金引き下げの不満解消のため、年金受給者1人あたり5000円を臨時特別給付金として配るというもので、その財源は約1000億円とのことです。これに関してはあきれてしまいますが、問題点を指摘します。

 

①年金は物価と賃金の変動に応じて毎年改定されています。年金が引き下げになるということは、すべての国民が苦しくなっているということなのに、なぜ高齢者だけ5000円配るのか?

 

②高齢者も若者も貧富の差が拡大していることが問題なのに、高齢者のみ一律すべてに配る不公平感をどう考えるか?

 

③一回5000円配って、生活が苦しい人への支援策になると本気で考えているのか?

 

④1000億円は、自民党・公明党の7月参議院議員選挙のための選挙対策費ではないか?

 

シルバー民主主義という言葉を私は好きではありません。政治は国民のためにあるものだと私は信じています。しかし、自民党・公明党政権が長期化する中、このような高齢者へのバラマキを選挙の前になるとやるという愚策が続けられています。確かに若者は選挙に行かず、高齢者の投票率は高いのが現実です。しかしそろそろ、このような高齢者をバカにした、若者や子育て世代を無視した政策に私たちは声を上げてノーと言うべきと考えます。

 

野党が不甲斐ないので、自民党しか任せられないとの声が聞かれ、世論調査では自民党の支持が圧倒的です。

 

多くの選挙に行かない人たちにお願いします。2年以上に渡るコロナ対策はいまだに子どもや子育て世代に目を向けたものは皆無です。むしろ子ども達にたくさんのしわ寄せがいっています。選挙の前になるとこのように高齢者にお金をバラまきます。これらの愚策は政府を変えなければ変わりません。変える方法は、選挙に行って、野党に投票をすることです。

 

私は、3年前に再び県議選挙に挑戦する時、世代間の対立がある問題には、必ず次世代の立場に立つと決めて政治の場に戻りました。本気で次世代のための政治をやらなければ国が壊れてしまうとの危機感からの思いでしたが、コロナでその危機感が現実になりました。

 

7月に参議院議員選挙があります。シルバー民主主義を改めるきっかけになる選挙にしませんか?