オミクロンにより連日新規陽性者が急拡大しています。三重県でも一見知事が国にまん防要請の準備に入ると表明しましたが、週明けから、多くの県がまん防要請をすることになります。私は一番の問題は、2年以上経ち新型コロナウイルスが変異する中、専門家の中には弱毒化という言葉を嫌う方もいますが、明らかに軽症化、無症状化が進んでいます。オミクロンに関しては、南アや欧米の知見、日本の現状をみてもインフルエンザや風邪相当になってきているにも関わらず、エボラ出血熱などの2類相当の対応をしていることだと考えます。

 

2019年までは、この時期はインフルエンザが流行していましたが、仮に2類相当の対応をしていたら医療体制は崩壊し、国は壊れてしまいます。今必要なことはまん防で飲食店に時短をお願いし、人流を抑制し感染拡大を防ぐという考えを改め、オミクロンをインフルエンザと同様に扱い、感染したら治療して治すという基本に戻ることだと考えます。

 

第5波までのデータで、人流抑制(時短)と感染拡大の相関関係はないということがはっきりしています。第5波が急速に収束したのは緊急事態宣言の効果ではありません。専門家が誰も第5波の収束を説明できないように、ウイルスは自然に拡大し自然に収束するということです。一方、効果のない時短要請は、飲食店には大きなダメージを与えます。また、子ども達には、年度末の大切な行事や発表会が中止になるなど様々な弊害が出ます。感染拡大防止の効果は薄いにもかかわらず、特定の業種を苦しめ、子ども達の夢や思い出、学びの機会を奪うまん防を再び行うことに私は断固反対します。

 

現在、三重県の重症者は0人で重症者病床使用率は0%です。東海三県の重症者は愛知県1人、岐阜県0人です。まん防や緊急事態宣言は私権を制限するもので、本来、為政者はその行使には慎重であるべきです。しかし、このコロナ騒動で、むしろ効果の有無より、大衆迎合的に私権の制限を望む声が普通に世論となるようになってきていることに私は大きな危機感を感じています。転ばぬ先の杖は必要ですが、その杖を意識しすぎて太く重くなりすぎ、どうしようもなくなっている状態のような気がします。

 

私は知事に、今必要なのは、まん防を国に要請することではなく、国に、現場の実態に合っていない感染症法上の位置づけの見直しを要請し、2類相当を5類相当に変えるよう求めるべきとお願いしました。知事は、まん防は出したくないが、感染急拡大の中、感染者数のピークを少しでも低く抑えて医療ひっ迫を回避したいとのことでした。感染症の専門家や関係者の声を聞いて判断したいとのことでしたが、私からは、専門家の声より県民の声を聞いて欲しいと申し上げました。

 

昨日私がTwitterに本県がまん防要請することに反対と書いた所、今現在引用リツイート含め225件の意見をいただいています。中には知事や県を誹謗中傷するものも含まれていますが、県民の切なる声が大半です。知事には私のTwitterに寄せられている多くの声も見ていただきました。

 

コロナはオミクロンで違う段階に入っています。今まで通りのまん防でなく、日常化に向けた対応になることを切に願います。