令和2年度の文部科学省の児童生徒に関する調査報告を受け衝撃が走りました。

 

令和2年度、全国の小中高生の自殺者は415人で前年度から100人増えて過去最多となりました。この子ども達の自殺者急増の背景には新型コロナがあります。新型コロナ騒動が約2年続いていますが、新型コロナウイルスに起因する20歳未満の死者は0人です。にもかかわらず過剰な感染対策で学校行事や部活動など子ども達は、多大な制約を受け、毎日マスクや黙食など非日常を強いられています。2年間友達の表情、先生の表情をまともに見ることの無い異常さに大人が気づくべきです。理不尽を強いる感染症の専門家に対して、教育を専門とする人は本来子ども達のために戦うべきです。子ども達の命と未来がかかっています。

 

不登校(30日以上欠席した生徒)は、全国の小中学生で196,127人となりました。これも過去最多です。三重県は小学生832人、中学生1,688人、合計2,520人です。これらの子ども達も新型コロナの影響は受けているでしょうが、一方、新型コロナで自主休校をした子どもは全国で30,287人でした。三重県は小学生255人、中学生163人、合計418人でした。私は、この報告を県教委から受けて、新型コロナがなければ長期休学していなかったであろうこの418人の動向を注視し生徒に寄り添うように県教委に伝えました。

 

少子化と言われ子どもの数が急激に減っている日本で、小中学生の19万6千人が学校に行っていないのがこの国の現状です。本来大切に育てなければいけない子ども達が学ぶことなく、学校生活を体験することなく大人になっていきます。これは日本の未来にとって本当に大きな問題です。

 

ただでさえ、子どもを取り巻く環境は複雑化してかなり難しい時代に入っている中に、新型コロナを過度に煽り続け、不安と恐怖を子ども達に植え付けてきた弊害は計り知れません。

 

私は子ども達から日常に戻していこうと再三申し上げています。確実に新型コロナは収束し、緊急事態宣言も解除され、時短等様々な規制は解除され、経済活動を再開させるための実証実験といったことも言われるようになりました。一方で、この新型コロナ騒動の最大の被害者である子ども達から日常に戻して行くことを政治が決断べきです。

 

まずは、学校は安全であるという意味で学校グリーンゾーン宣言を行い、学校ではマスクを外し、給食を友達としゃべりながら楽しみ、行事も2019年以前と同様に行うようにすべきと私は昨年から提案していますが、多くの批判も受けました。しかし、一年経って、感染症対策と称して行われてきた非人間的な制約が、子ども達にどれだけ多くの犠牲を強いて、命や未来の可能性を奪ってきたのか?何より人間形成にどれだけ多くの障壁になったかということを冷静に考えて欲しいと思います。

 

この2年間で大会や発表会や学校行事が中止となり、それらの影響で、成功体験が著しく下がり、自己肯定感が下がり、自尊心の弱い子ども達が増えてきていると言われています。本来、子ども達が学校で体験しなければいけないことを普通にやらせてあげましょう。子ども達にとって新型コロナのリスクは他の病気のリスクと変わりません。本当に子ども達から日常に戻してあげましょう。これ以上子ども達の命と未来を奪ってはいけません。