本日で鈴木英敬知事が退任されるため正副議長にご挨拶にお越しいただきました。10年間知事として三重県発展のためにご尽力いただきましたことに感謝申し上げます。

私と鈴木知事との出会いは、知事になられる前に経済産業省を辞めて三重県に来て衆議院議員選挙に挑戦された時でした。衆議院選挙に落選されてから、世代が近いこともあり同世代のメンバーでよく一杯飲みながら熱く語り合ったことを覚えています。その後知事に就任されてから、思い出深いのは、中小企業小規模事業者振興条例の制定です。四日市をはじめ三重県は中小企業、小規模事業者が多いためそこに手が届く施策が必要だとの思いで、野呂知事にも訴えていましたが実現しませんでした。しかし鈴木知事は就任後、その必要性に共感いただき、条例制定を行っていただきました。本会議場で条例制定を行いますと答弁頂いたことを思い出します。

 

鈴木県政10年は、その行動力と発信力で三重県の知名度を格段に上げていただきました。中でも2016年のG7伊勢志摩サミットの開催は、三重県の歴史に大きなプラスのレガシーとして残ることと思います。誘致が決定した夜、新政みえとの懇親会が入っていて、鈴木知事から報告を受けて祝杯を上げたことを懐かしく思い出します。

 

また、個人的には、四日市のタウン誌やインターネット番組などで鈴木知事とは何度か対談をしていただきました。気軽にお付き合いいただき、的確で、分かりやすいコメントにいつも感心しておりました。

 

辞職を表明されてから、10年かけて準備をしてきた三重とこわか国体三重とこわか大会の中止を決断されました。鈴木知事自身、苦渋の決断であったとは思いますが、何とか踏ん張って開催して欲しかったと思います。この決断は本当に残念であり、私は歴史の評価に耐えられるのかと感じており、マイナスのレガシーとして残ると思います。

 

いろいろありましたが、10年は長いようであっという間でした。本会議場や予算委員会で何度も知事と議論したことを懐かしく思い出します。子育て世代ということもあり、次の世代のための視点を持たれた知事であり、毎回議論が楽しみでした。もう本会議場で議論をすることがないと思うとさみしさを感じます。

 

これからも三重県知事としての経験を活かし、三重県の発展のため力を貸していただきますようよろしくお願いします。本当にお疲れ様でした。そしてありがとうございました。