先週から今週にかけて6月議会の委員会審議に入っています。私の所管の医療保険子ども福祉病院常任委員会の議論のポイントをご報告致します。

 

子ども福祉部では、全国初のひきこもりに特化した支援推進計画を策定しています。10年先を見据えた3年後の目指すべき姿を示すことになります。支援機関等に対して360ケースのアンケート調査を行い、今後、民生委員・児童委員にご協力いただき具体的な調査を行います。ポイントは、課題解決型の支援に加え伴走型支援の必要性、相談窓口で待ちの姿勢ではなく「アウトリーチ(訪問型)支援」重視の取組み、ひきこもり状態を長期化させない取組み(5年以上になるとかなり困難となる)などで、今後議論を深め3月に策定予定です。

 

障がい者スポーツの推進については、今年全国障害者スポーツ大会(三重とこわか大会)を開催することから大会に向けて築かれたネットワークを大切にして、今後も具体的に推進していくための議論がなされました。その他、新型コロナの影響もあり増加する児童虐待の問題、減少する婚姻届出数などの議論や、社会福祉施設の整備方針の聞き取りが行われました。

 

医療保険部からは、新型コロナの対応状況を報告いただき議論しました。527の介護施設への社会的検査を実施し、今後は10万個分の抗原定性検査キットを配布することになります。7月末までに希望する高齢者へのワクチン接種が終わり、この社会的検査(抗原検査)が継続されれば私は世の中はかなり落ち着き、世論は変わると感じています。

 

また、新型コロナ対策で小児がマスクをしていることで、本来取得する免疫が出来ずに、RSウイルス感染症患者が子どもに急増していることについて質疑を行いました。残念ながらRSウイルスの県内の状況を把握されていませんでしたので、調査をして報告を求めました。私は、新型コロナリスクを回避するための対策が他のリスクを引き起こしている問題を指摘しましたが、新型コロナの制圧が一番の課題だとの答弁でした。新型コロナとの戦いが始まって1年半が経ち、初期の段階で、新型コロナウイルスが未知の物であった時はそうだったかもしれませんが、様々な知見が出てくる中、新型コロナ以外のリスクについても客観的にみられるようにして欲しいと思います。