本日本県のまん延防止等重点措置が、6月20日まで延長されることが国から発表されました。全国的にも新型コロナの感染は収束局面であり、三重県は実行再生産数は0.7とかなり下がってきている中での延長は非常に残念な決定です。

 

国は緊急事態宣言解除の条件を「ステージ4からステージ3になり、更にステージ2に近づくこと」としています。本県のまん防指定の12市町の内、ほとんどがこの基準をクリアしており、むしろ多くの市町がステージ2以下です。このような状況の中、延長となるのは理解できないと執行部に申し上げました。県としては最終的には国の判断であることと、感染が抑え込めていない愛知県、岐阜県と一体で考えての判断であるとのことでした。

 

まん防の犠牲になっている特定の業種の事業者はじっと耐えて協力いただいている中、感染状況が改善しても、隣県の状況が理由で判断されてはたまったものではありません。

 

また今回新たに結婚式場に時短を要請し、酒類提供、カラオケを止める措置を行うとのことでした。新規陽性者数や病床使用率、陽性者率などかなり良くなっているにも関わらず、更に新たな措置を科すというやり方も許されるものではないと申し上げました。県としても寝耳に水の新たな措置であったようで、本県では結婚式場での感染やクラスターは発生していないことも伝えていただいたようですが、国には聞き入れてもらえなかったようです。非常に腹立たしく思います。

 

今回のまん防延長は、様々なデータをみれば絶対にありえないと思いますが、国が決めたことは受け入れるしかありません。そんな中、本日議長から3点、知事はじめ執行部に要望させていただきました。

 

1,事業者、特に影響が大きいとされる飲食事業者に対する影響を最小限に抑えるための支援を行うこと

 

2,学校行事等の延期や自粛などによって、児童・生徒への影響が生じないようにすること

 

3,まん延防止等重点措置が少しでも早く解除できるよう、一層の取組を行うこと

 

世の中には新型コロナ以外のたくさんのリスクがあります。新型コロナだけでなく様々なリスクを総合的に判断することが本来重要であると考えます。特にこのまん防は、飲食業など特定の業種や、子ども達に多くのしわ寄せがいっている状況です。延長は止められませんので、特に飲食業への具体的な支援、子ども達が学校行事や部活動での活動制約を受けないようしっかり対応して欲しいと考え強く求めました。

 

本当に残念な国の判断ですが、一日も早く前倒しでこのまん防を解除して日常に戻したいとの思いを執行部の皆さんと共有させていただきました。この理不尽なまん防からの脱却を少しでも早く出来るよう微力ですが全力を尽くします。皆さん一緒に今の世論を変えていきましょう。