今日は、立教大学オンライン公開講座に参加をして、ジャーナリスト・立教大学客員教授の池上彰氏の講演を聞かせていただきました。新型コロナのおかげで母校の講座がオンラインで行われるようになり、池袋に行かなくても四日市で参加できるようになりました。これは本当に助かります。オンラインの広がりは東京の優位性を薄めていくことにつながると最近感じています。

 

講演のテーマは、「新型コロナウイルスへの対応と経済再生」でした。新型コロナで大きく変わったものの一つは、学びの形が大きく変わったとのことです。先日行なわれた大学入試共通テストでも、世界史では14世紀のペストに関する問題や、生物ではワクチンをつくる遺伝子に関する問題などが出題されていたようにニュースと教科を結びつけることの重要性が問われています。

 

この新型コロナ禍の中、一斉休校やオンライン授業などを経験しながら、学生たちは知識を詰め込むのではなく、自らの頭で考え、自ら問いを立てるといった学習への移行が急速に進みました。学生の学力水準が上がってきているとのデータもあるようで、この困難な時を若者が学びの力に変えてくれていることをうれしく感じました。

 

二つ目は、科学と政治のあり方の重要性です。これは変わったというより気づかされたということかもしれませんが、科学の役割と政治の役割があるということです。エビデンスや専門的検証が重要ですが、政治がそれを怠っているため政治不信が進んでしまっているとのことでした。

 

またこれからどのような社会になるかとの対談では、昔の三種の神器に変わるものとして、空気清浄機、AIロボット掃除機、ルームランナー等の家庭用運動器具を上げられていました。

 

新型コロナにより、働き方改革は急速に進み、今後テレワークは更に進む時代になると共に、家のWi-Fi環境や子育て環境が更に充実するのではということと、環境問題への取組みも急速に進化するとのことでした。

 

最後に卒業生に対して、大学時代勉強していましたか?と厳しい問いがありましたが、社会に出てからも常に学び続けて欲しいとのメッセージをいただきました。