今日から令和3年度三重県議会定例会が開会しました。三重県議会は2013年から通年議会を採用していますので、本日開会し12月21日までの341日間の会期となります。実はこの通年議会を採用している都道府県議会はほとんどなく、国会も通年でやるべきとの議論はありますが実現していません。三重県議会は、改革先進県として全国に先駆けて通年議会を導入し約10年になります。この一年を振り返っても、新型コロナ関係の補正予算を毎月のようにタイムリーに議決できたことも通年議会であることが大きいと言えます。

 

今日は本会議で昨年末に発生した豚熱に伴う防疫措置や今後の家畜伝染病対策を強化するため約5億1千万円の補正予算を可決しました。

この豚熱は、昨年12月28日に伊賀市の養豚農場で発生し、年末年始にかけて地元伊賀市、自衛隊、農林水産省、JAや建設業協会、三重交通などの皆さんのご協力をいただき、もちろん県職員を含め延べ10日間4384人態勢で対応いただきました。

 

7026頭の殺処分と埋却作業は精神的にも体力的にも厳しい仕事で、年末年始に対応いただき全ての防疫措置を迅速かつ的確に行っていただいた県職員はじめ多くの方々に敬意を表します。その対応に係る補正予算を本日可決致しました。

 

また全員協議会では、1月18日から県民の皆さんに要請することになる緊急警戒宣言の説明を受けました。私は前にもブログに書きましたが、言葉が独り歩きするこの緊急警戒宣言というものには否定的です。質疑では、愛知、岐阜の緊急事態宣言と足並みをそろえることの必要性は認めるものの、今後、足並みをそろえることが目的化するのではなく、三重県の感染状況に応じて、出口戦略をしっかり持つよう申し上げました。

 

桑名市、四日市市、鈴鹿市内の酒類を提供する飲食店で、1月18日から2月7日まで午後9時から翌日午前5時まで営業を行わないことに全面的に協力いただいた事業者に1店舗あたり84万円(21日間×4万円)の協力金を交付することを決定しました。

 

尚、知事は、飲食業以外のすべての事業者に関しても緊急警戒宣言により厳しい経営状況になる場合の支援としての補助金を検討したいとのことでした。

 

これらの財源でついて早急に補正予算を組む必要がありますのでしっかり議論して参ります。