今議会では、自由民主党県議団、自民党、新政みえの超党派の議員が一般質問で、ひきこもり対策について様々な角度から質問を行いました。これは、昨年、県のひきこもり対策が今のままではいけないと感じた議員が超党派でミートの会(代表:津田県議)をつくり、ひきこもり対策の先進事例の調査や、県内の課題整理、現場の状況調査を行ってきた結果です。

 

8050問題(ひきこもる中高年が50代を超え、支える親が80代を超えてきた近年の社会問題)と言われますが、ひきこもりの実態は明らかになっていない部分もあり非常に大きな課題です。私は不登校やひきこもりは今この国の非常に大きな問題であり、側面支援や専門的支援など具体的な取組が必要であると感じています。

 

一年間取組んできたミートの会の思いが届き、昨日津田県議の代表質問に対して、知事は、今年度中に、ひきこもり対策の庁内横断的な検討会議を設置して現状把握と課題の整理を行い、急を要するものは来年度予算化する。県内のひきこもりの実態調査を行う。令和3年度に、専門の検討会議を設置し、ひきこもりに特化した推進計画を策定する。令和4年度から庁内の推進体制を整え具体的に計画をすすめる。と答弁されました。

 

県のひきこもり対策が動き始めることになりました。議会は与党と野党が対立しているイメージが強いですが、このように超党派の議員で課題解決のため粘り強く取り組んで、重い執行部の腰を上げさせるといったこともあります。特に三重県議会の改革の歴史は、二元代表制であり、議会内で対立するのではなく、議会が知事と対峙し議論し政策をすすめていくもので、そのことが脈々と続いていることを今議会のひきこもり対策の議論で感じさせられました。

 

ひきこもり対策はここからがスタートです。日本の社会問題に三重県が光を当てられるよう、道筋をつけられるよう今後もしっかりと取組んで参ります。