昨日三重県では知事が緊急警戒宣言を出しました。私の所には、緊急事態宣言と緊急警戒宣言は何が違うのか?緊急警戒宣言とは具体的にどのようなものか?といった問い合わせを何件かいただき、SNS等を見ていると、三重県に緊急事態宣言といった発信をされている方も多く見られます。

 

本日担当部局に確認した所、緊急事態宣言は国が出すものなので、県独自ということで、緊急警戒宣言にした。内容は基本的にこれまで知事が記者会見で県民にお願いしてきたもので、感染防止対策が不十分な飲食店、クラブ、カラオケ等の利用自粛や、感染者が急増している県外の繁華街への移動の自粛など感染防止対策の徹底などを県内の陽性確認者が増えている中であらためてお願いするというものでした。

 

私は陽性者増が連日報道される中、不安を感じている県民が多い状況で、「緊急警戒宣言」という言葉が独り歩きするような、インパクト重視のような言葉は使うべきでないと考えます。4月~5月の緊急事態宣言と重なり、強い自粛が求められるととらえる方もいます。現に飲食店やイベント、ホテルのキャンセルが昨日から今日にかけて増えているようです。

 

今自治体がやることは、テレビ受けのいい言葉を発することではなく、県民の不安に応えるメッセージを強く発することだと思います。

 

今回、三重県が行う緊急対策として、これまで176床確保していた感染者病床を209床まで増やし、今後358床まで増やすことが出来るよう準備をしました。軽症者宿泊療養施設は約100室確保し、今後、感染状況を見ながら増やしていきます。保健所の機能強化として、OB・OG職員や看護師等に協力をいただき最大90名の応援体制をつくります。PCR検査体制は検査機器を追加配備し箇所も増やし大幅にな検査増に対応できるように致します。

 

以上のように関係者の努力で、貴方が感染されても万全の医療体制を整えてきております。

 

最近の傾向ですが、自治体は具体的な対応策を取ってきていますが、その内容ではなく、「緊急警戒宣言」のような言葉だけが大きく報道され、不安感が高まるといったことが全国で起こっています。

 

あらためて申し上げます。感染症は誰でもかかる可能性があります。しかし医療体制がしっかり整っていれば治る病気であることも分かってきました。三重県はそのための準備を関係者の努力でしっかり行っています。新型コロナを侮ってはいけませんが、決して恐れることはありません。

 

今日も本県では9名の新たな陽性者が確認されました。毎日の陽性確認者情報が気になることと思いますが、多くは濃厚接触者の検査結果であり、すべての方が、無症状もしくは軽症~中等症で本県で重症者は出ておりません。陽性者の数に一喜一憂することなく日常生活を取り戻していきたいと思います。今日の代表者会議で対策に不足があれば8月でも9月でも更に補正予算を組んで対応していく確認もされたこともご報告致します。