県議会では今週、新型コロナ対策補正予算約81億円を全会一致で可決しました。

 

内訳は、第二波、第三波に備えて、PCR検査を実施できる検査センターを新たに10ヶ所設置するなど医療体制を強化するために約44億3千万円、介護施設の感染予防対策に約4億4千万円、「セーフティーネット資金」の融資枠を拡大するなど中小企業支援対策に約6億円、奨学金を受けている大学生や留学生に一人一万円の食事券を配布するため約9千万円、感染拡大によって需要が落ち込んだ県産品を小中学校等の学校給食に提供する費用として約8億8千万円となっています。

 

10日に先議をして可決したため速やかな実行が求められます。また昨日は国で新型コロナ対策第二次補正予算約31.9兆円が可決されました。これは史上空前規模の補正予算となります。これを財源とした更なる補正予算を県としては約255億円規模で編成し来週、県議会に上程されることが、昨日の代表者会議で表明されました。81億円の審議を終えたばかりですが、来週から早速255億円の審査に入ります。

 

私たちはこれまで経験をしたことがない危機に直面しておりますので、やれることは何でもやるとの思いで、このように矢継ぎ早に財政投入をしてきております。医療体制の強化に全力を注いだ段階から、これからは、生活、経済支援強化の段階へ移行していく必要があると感じています。そんな視点も持ちながら、速やかに約255億円の補正予算の審議を来週進めたいと思います。

 

三重県のこれまでの新型コロナ関連予算は、3月19日に第一次補正約11億円、4月24日に第二次補正約111億円、6月10日に第三次補正約81億円を議決しました。そして今回上程されるのが第四次として約255億円となっています。これまでの総額は約460億円となり、私自身15年間の議員生活で経験のないことであり、おそらく県政史上経験のない補正予算対応をしているといえます。

 

私は、新型コロナを完全に封じ込め、平穏な日常を取り戻すためには財政出動も含めてやれることは何でもやるとの思いですが、一方で、少し落ち着いて、これまでの総額約460億円の補正予算を見つめ直し、検証することも、そろそろ始めなければいけないということを昨日、新政みえの会派総会で申し上げました。

 

様々な課題は山積みで、悩みながら現実の対応に追われている状況ですが、少し心に余裕が出来てきて、政治はやはり未来を語らなければいけないと思い直し、自分自身を鼓舞しながら全力を尽くして参ります。