今日から6月議会が始まりました。新型コロナ対策の第三弾補正予算約81億円については、議会として早急に審査をして6月10日には可決したいと考えています。また知事からは新型コロナによって傷ついた暮らしと経済の再生・活性化を図るための戦略として「みえモデル」が示され議論致しました。

 

私からは、新たな感染者は40日近くゼロで、入院されている感染患者もゼロとなっている状況で、本県ならではの「みえモデル」をどう考えるのか知事に問いました。

 

知事からは、医療体制を強化してきたことや、クラスター発生時の速やかな対応などPCR検査体制の充実などのこれまでの徹底した感染拡大防止対策の効果が出ているため、このこと自体が「みえモデル」であり、今後も強化していきたいとのことでした。

 

私からは、これまでの取組みに関しては評価しており、今後もウイルスが無くならない以上、感染者が発生する可能性はあることから、その時の対応はしっかりやる前提で、今後、三重県がモデル的に何が出来るかを二点提案させていただきました。

 

一点は、「小中高校のグリーンゾーン宣言」です。これまで日本全体の感染者が16,981人に対して、10歳未満の感染者は296名、10代の感染者は394名で20歳未満の死者はゼロです。このような知見と感染患者が一人もいない三重県の状況から、登校時にうがい手洗い、アルコール消毒と検温を徹底した上で、学校内はグリーンゾーンとして子ども達はマスクを外し、自由に触れ合える空間としてはどうかと提案しました。様々なご意見はありますが、仮に感染者が発生した時のガイドラインを定めたうえで、まずは学校を日常に戻す取組みを思い切って「みえモデル」としてやって欲しいと思います。

 

二点目は、「免疫力の強化」です。新型コロナウイルスは感染しても8割の方が症状が出ないと言われています。感染症対策は、ワクチン接種や薬は重要ですが、最も重要なことは免疫力の強化です。マスコミや政府の発信においてこの免疫力の強化の視点が重視されておらず、むしろ免疫力を弱める取組みを推進しているように思われます。三重県は、自然豊かで、様々な自然体験を通じて免疫力を高めていただけるツールがたくさんあります。三重県の強みを活かした免疫力強化のPRを「みえモデル」としてやって欲しいと思います。

 

知事からは、「みえモデル」は今後、状況は刻々と変化する中で、常に見直しながら進めていきたいとのことであり、私の提案も参考にしていただけるとのことでした。

 

新型コロナウイルスは未知ものであるため誰も正解は分かりません。しかしこの数ヶ月戦う中で、分かってきたこともたくさんあります。このような知見を基に、誰かが日常を取り戻すため思い切った一歩を踏み出さなければいけないと考えます。かなり斬新な提案であり、知事もなかなか決断しにくいことは十分理解しますが、東京スタンダードの報道をあらためなければ、経済や生活は益々壊れていき、子ども達の夢を奪い続けることになっている危機感から、これを打破する「みえモデル」であってほしいとの願いを込めて提案させていただきました。