今日は、三重民主連合(岡田克也会長)のメンバーで、新型コロナウイルスの各業界への影響について現場の声を聞き取らせていただきました。私は新政みえ代表として出席し、いただいた県に対する要望に関しては早速会派で取りまとめ知事に提出し対応したいと考えています。

朝から伊勢に向かい、伊勢、志摩、鳥羽の観光協会の皆様から観光等への影響について聞きかせていただきました。3月末までの観光客の減少に加え4月から6月の予約も入らないのが現状です。神宮のおはらい町も売上は半減し、バス団体客専門の店は8割減の所もあるとのことです。

 

午後は津に戻り、中小企業団体中央会、農業協同組合中央会、漁業協同組合連合会の皆様から聞かせていただきました。緊急融資のメニューは出されているが、助成金でないと借入増には躊躇する中小企業は多い、今春の新卒の内定取り消しの話はないが、大学3年生のこれからの就職活動が心配である、県内7つの厚生病院にマスク、消毒液、防護服が足りない、飲食店やホテル等の客大幅減少による養殖タイの出荷減が深刻な状況である、など本当に様々な声を聞かせていただきました。

 

感染の封じ込めをやりながら経済を回すことは困難ですが、例えば志摩市では市民が市内の宿泊施設に泊まると一人5千円補助する取組を4月1日からスタートします。JAでは共同購入によって職員が肉や牛乳などをまとめて購入する取組をされています。今まで、県外にいかに物を売るか?いかに県外からの客を呼び込むか?といった考えでしたが、この緊急事態においては、地域で小さな経済をまわす仕組みが重要であると感じました。

 

どの業界の方も先が見えないことが困ると言われましたが、新型コロナウイルスとの戦いは長期戦になります。緊急的には、まず命を守る医療体制、企業・雇用を守る当面の資金繰り対策が重要です。長期的には、新型コロナの終息が見えた段階で抜本的な経済対策、これは政策を小出しにしてはいけないと考えます。この二本立てで、やれることは何でもやるとの思いで取組んで参ります。

 

志村けんさんが亡くなりました。私たち世代にとっては、心に穴が開いてしまったような虚脱感と共にあらためて新型コロナウイルスの怖さを感じています。やりきれない思いです。