本日、明治大学大学院ガバナンス研究科を卒業することが出来ました。本来なら昨日武道館で卒業式が行われる予定で大変楽しみにしていましたが、新型コロナウイルスの影響で中止となり、大学に学位記を受け取りにいくだけとなってしまいました。

3年前に人生をかけて戦った市長選挙に敗れ、これから自分が何をすべきか悩んでいた時に、尊敬する方から「人生は二度ある。二度目の人生をスタートさせる機会だ。」とのアドバイスをいただき、私はもう一度学ぶことを決意しました。多くの方に支えられ、介護や医療関係の様々な仕事に携わらせていただき生活できる見通しが立った時、45歳で明治大学大学院ガバナンス研究科を受験し入学することが出来ました。

 

週末、上京して朝から夜までみっちり授業を受ける生活が始まりました。金銭的にも、時間的にも、頭脳的にも非常に厳しいものがありましたが、二度目の人生のスタートのための学びの時間は、新しい多くの出会いと、経験をいただきかけがえのないものとなりました。

 

公共政策の様々な授業は、これまで私が県議として仕事をしてきた15年間を見つめ直す機会になりました。また様々な事例や歴史を学ぶ中で視野が広がったように思います。私の中でこれからの政治のキーワードとして「参加型」「当事者意識」「価値観の共有」の3本が重要であるとの考えに至り、そんな政治をもう一度やりたいと感じるようになりました。卒論テーマに選んだ「SDGs」に、疲弊する地域を活性化させる可能性と未来を感じ、自分自身が現場で実践したいと考えるようになりました。

 

最初の一年は、介護や医療関係の仕事をしながらの学生生活、再び県議会選挙出馬することを決意し、選挙のため半年間休学した後、最後の一年は県議として通い卒論を書きました。言い表せないほど大変できつかったこともありましたが、卒業することができ感動と感謝の気持ちで一杯です。

 

お茶の水での2年間の学生生活は私の第二の人生にとって本当に貴重な時間となりました。卒業でひとつの区切りとなりますが、学ぶことの喜びを味わった私は、これからも更に新しい学びに挑戦していきたいと思います。

 

多くの方に支えられ卒業することが出来ました。特に、一番苦しい時に、学生となって週末東京に行くと言った私を文句を言わず送出し、見守ってくれた家族に感謝します。