6日明治安田生命主催の三重倶楽部に出席させていただきました。たくさんの企業経営者の方が参加されていて盛大なビジネス交流会で、元サッカー日本代表監督で株式会社今治・夢スポーツ代表取締役の岡田武史氏の講演を聞かせていただきました。

 

岡田氏は、サッカー日本代表監督を辞した後、Jリーグなどクラブチームからのたくさんのオファーを断り、今治の小さな地域リーグのサッカーチームの会社を作りました。私は三重県でヴィアティン三重が立ち上がったのと同時期に岡田氏率いる今治FCが生まれたことと、3年前ヴィアティン三重と一緒にJFL昇格を果たしたことから今治FCや岡田氏に非常に興味を持っていました。

 

サッカー人を育てるというより、国際社会で戦える日本人を育てるためには16歳までが重要であることから、「岡田メソッド」を徹底するためにはチームをゼロから創る必要があり今治でスタートしたとのことでした。代表監督として国際社会で厳しい戦いをする中で感じた日本人、大きな期待や夢を背負って最前線で戦っている時、ふと振り返ってみた時の日本人など様々な経験の中から築き上げられた「岡田メソッド」は、「主体的な(当事者意識を持った)日本人を育てる」ということかなと感じました。

 

今治FCの企業理念は、「次世代のために物の豊かさより、心の豊かさを大切にする」です。Jリーグ入りを目指すことでもなくサッカーで勝つことでもありません。58歳から起業され今治から夢を語り、自分でリスクを背負ってチャレンジしている岡田氏の今後が楽しみです。今治から素晴らしい人材が育ってくるように思います。

 

昨日は、東京で国民民主党の玉木雄一郎代表の講演を聞かせていただきました。玉木氏は最初衆議院議員選挙に落選された時から私はいい政治家がいるなと注目していてブログ等をフォローしています。

 

日本の少子化対策は失敗しました。これから20年が社会の歪みをいかに乗り越えることができるか極めて重要な期間です。この20年間政治が未来への投資に失敗したら日本はなくなるでしょう。こんな危機感を共有できる政治家です。

 

「今か未来か」の選択を求められたときに未来を選択できる政治家が必要です。今政治がやらなければいけないのは異次元の金融緩和ではなく、異次元の少子化対策・子育て支援です。未来年表を示し具体的な政策を語る玉木氏に未来への可能性を感じました。

 

岡田氏と玉木氏の講演を聞き、今日本に欠けている最も必要なことは「当事者意識」であること、経済活動(お金をまわす)中で最も必要なことは「信用」であることといった共通点がありました。未来を見ている人たちは問題意識も同じです。このような価値観を共有できる人たちと私も日本の未来を創る力になりたいと思う素晴らしい講演を二日間聞かせていただきました。