昨日東員町陸上競技場にて、サッカーJFLの三重ダービー、ヴィアティン三重VS鈴鹿アンリミテッドの試合が行われました。三重県にはJリーグチームはありませんがこの両チームは、本気で三重県にJリーグチームを作るため立ち上がったチームです。

サッカーは、県リーグ(三重県では1部・2部)があり、その上に地域リーグ(東海1部・2部)があり、その上に全国リーグであるJFLがあり、その上がJリーグです。このJリーグもJ3、J2の上にJ1があります。

 

JFLからJリーグに昇格する条件はかなり厳しく、大きなポイントは3点です。①JFLで4位以内に入る②観客収容5千人以上(J3は5千人、J2以上は1万5千人)のスタジアムを有する③ホームゲームの平均観客動員数2千人以上となっています。

 

ヴィアテイン三重を、約5年前の立ち上げ時から私は応援しており、毎年順調にカテゴリーを上げてきましたが、このJリーグ昇格条件の3ポイントをなかなかクリアーできないのが現状です。このような中、今回の三重ダービーでは初のホーム観客動員2千人超えを目指して、関係者の皆さんが全力で声掛けをした結果、観客数4014人との発表がありました。試合は0対0の正直サッカー素人の私が言うのは恐縮ですが、いまいちの内容でしたが、この観客数のアナウンスがあった時、鳥肌が立ちました。

 

「三重県にJリーグを作りたい」「三重県にJリーグチームがあったらいいな」といった声はよく耳にします。一方、サッカー界のことが分かっている人ほど、三重県でJリーグを目指しているチームが複数あるため一本化すべきだと言います。しかし、「言うは易し行うは難し」と言うように、そんな簡単に一本化出来る訳はなく、そのことを優先事項にすることはナンセンスです。

 

私は、三重ダービーで、4014人の観客が入ったことが歴史の新たなスタートであり、こういったことの積み重ねが重要であると思います。私は本気で三重県にJリーグチームが必要だと思っています。もし皆さん同じ思いなら、この4014人をゴールではなく、これを日常にしていく努力を皆で少しずつしていきませんか?

 

スタジアムの問題も依然残りますが、まずはJ3基準のスタジアムを皆でお金も出し合って、作りませんか?

 

ヴィアティンは現在JFL6位と健闘しています。このまま順調に勝ち進み4位以内に入りシーズンを終えても残念ながら平均観客動員、スタジアム問題がありJリーグに昇格することはできません。このことは選手のモチベーションを下げることになるでしょう。

 

今シーズン、ヴィアティン三重の試合を初観戦しながらいろんなことを考えました。三重県同志の対戦でこれだけ多くの方が東員町まで足を運んでくれたことは凄いことだと思います。これからも一つのチームに無理やりしていくのではなく、サッカーが好きで応援し続ける人々に寄り添い、そのサポーターの輪を広げていくことがまず重要だと感じています。