4年前の県議会議員選挙で私は航空宇宙産業を三重県の産業政策の新しい柱にすると訴えました。私の著書「四日市の未来へ」では、日本で初めて飛行機を飛ばした人は四日市の玉井兄弟であることから、四日市で飛行機を作りたいと夢を語りました。この私の訴えは今でも多くの方の記憶に残っているようで期待の声をいただきます。

昨日、松阪の航空機部品生産協同組合を視察しました。関東、愛知、岐阜、三重の航空機産業に携わる企業10社が集結し、協同組合を作り、昨年9月から航空機部品の一貫生産が始まりました。かなりの効率化が図られ、コストダウン、リードタイムの短縮などの効果が表れています。

 

工場を視察し様々なお話を聞かせていただきましたが、飛行機の部品はほとんどがアルミとチタンから出来ています。このアルミとチタンの仕入れ先はボーイング社の指定を受けた企業からしか仕入れられません。今後そのような購入品を直接やり取りが出来るようになればより効率が上がることになります。また四日市港の活用なども可能性を秘めています。

 

1.5トンのアルミを削りに削って、30キログラムの部品が出来ます。完成した部品はすべて全品検査とのことで、航空機部品の奥深さを感じました。初の国産旅客機MRJが苦戦しており、スペースジェットに名称変更し開発が進められています。協同組合の加藤代表理事は今後必ず国産旅客機が必要だと語っておられ、工場内には近い将来を見越し新しい生産ラインがつくれるスペースも確保されていました。

 

関係者の皆さんの努力で確実に前に進んでいることを実感し、今後の飛躍を期待したいと思います。

松阪を後にし、津のベビースターラーメンで有名なおやつカンパニーと先月オープンした家族向けの参加型アミューズメント施設おやつタウンを視察しました。手島社長と松田会長から海外展開や新しいビジョンを聞かせていただきました。三重県には頑張っている企業がたくさんあります。おやつタウンには近いうちに子ども達を連れてきたいと思いました。