私は21日から医療介護企業視察団に加えていただき中国北京を訪問しており、参議院議員選挙の開票状況をインターネットやSNSからの情報を見ながら北京で見守りました。

今日は念願の万里の長城に登り、昨日は紫禁城を訪問し、そのスケールの大きさに中国の長い歴史の重みを感じ、今のちっぽけな自分自身について思いを馳せる貴重な時間をいただいています。参議院議員選挙についても私なりにいろいろと考え、もどかしい思いがありますが、思う所を書きたいと思います。

まずは、三重選挙区で新政みえの仲間で全力で応援した、よしの正英候補が惜敗しました。非常に残念な結果でしたが、ご支援いただいた皆様に心から感謝申し上げます。今回の選挙で少なくとも私が知っている中で極めて優秀で、日本の政治にとって必要な人材である政治家が、自民党、立憲民主党、国民民主党でたくさん落選しました。選挙は優秀で能力が高い人が勝つとは限らないものの本当に残念で仕方がありません。

 

投票率は、参議院議員選挙としては初めて50%を割りました。有権者の半分は投票に行かずにこの国の政治家が選ばれている状況は危機的であると考えます。投票率が下がると組織票を持った人が有利になると一般的に言われますが、私はそれ以上に、投票率が下がれば下がるほど極端な思想や考えを持った人には極めて有利になると考えます。誤解を恐れずに言うならば、投票率が下がるほど変な人が当選する確率が上がると考えます。

 

もう一点、比例代表制にて今回、約100万票獲得した候補者が落選し、約3万票しか獲得していない候補者が当選しました。私はこのことは一票の格差以上の選挙制度の大きな問題であると考えます。

 

今回の選挙での有権者の判断は、自民公明政権に三分の二の議席は与えず、改選議席は減らすもののそれなりに議席を与え、一方立憲民主党の躍進を含め野党にもそれなりの議席を与えたことは投票者のバランス感覚が表れた結果であったと考えます。次の衆議院議員選挙が政権選択の選挙になるべく、野党は今の政治とは違う目指すべき日本の形を示し、そのリーダー(首相候補)を決めて戦うことができるよう今日から動き出すことを期待します。

 

私は日本の政治に悲観はしていませんが心配をしています。今回の選挙は言いたいことは山ほどありますが、開票日翌朝から、よしの正英君が近鉄富田駅に立ち皆さんに選挙のお礼をしていたとの話を聞き、前を見て新しい戦いは既に始まっていると感じています。

 

私自身も激戦の疲れは取れていませんが、北京で価値観を共有できる仲間たちと非常に充実した時間を過ごすことができ感謝です。