私は今インドネシアのジャカルタに来ています。日本は急速に少子高齢化が進む中、介護人材の不足が大きな問題になってきています。政府は昨年11月、海外から介護人材を技能実習生として受け入れることが出来るよう制度改正をして、今秋の通常国会で更に在留資格の緩和をする方針です。

今回のジャカルタ訪問は、四日市の介護福祉事業社がジャカルタから介護人材を採用するために来ました。新しく始まったこの制度の仕組みと将来性を学びたく同行させていただいています。

 

この二日間は、インドネシア最大規模の介護人材育成・送出事業者のOSセルナジャヤ社を訪れました。9月から介護人材が日本に入ってくることになりますが、今後、毎月千人規模の介護人材を日本に送れるよう準備をしているとのことでした。

レンバンにある日本語研修センターをみせていただきましたが、そこで学ぶ生徒の目には輝きを感じ、古き良き日本を感じました。日本の習慣や介護の基本実習などを学び、日本語検定3級を合格した者から順に日本の介護施設に送り出していただきます。

 

同様に介護人材が不足している韓国や台湾では、介護人材を移民に近い形で受け入れを始めています。日本の政策は、技能実習生を単なる労働力と考え、日本を発展させる仲間とは考えていないように感じられ、日本の介護人材確保政策の問題点も指摘いただきました。

 

私は今回のインドネシア訪問で、日本の少子高齢化は止めることは出来ず今後さらに急速に進むことを考えると、日本が失いかけている日本らしさ、日本のよさを持ち合わせている日本が大好きな他国の若者たちを日本の未来を共に創っていく仲間として受け入れる仕組みが今必要なのではないかと感じました。

 

今日は、介護人材送出機関のミノリ社を訪問します。百聞は一見に如かず、介護人材確保に一筋の未来を感じる旅となっています。具体的に特区などの形で政策にするには政治の力が必要だと感じています。