昨日は、富田で私が役員を務める会社の取締役会議があって、その後、四日市高校が昨年王者津田学園相手に善戦しているとの情報を得て、霞ケ浦第一球場に向かいました。球場に着くと8回の裏で四高がノーアウト満塁のチャンスで2点取って6対6の同点に追いつく場面でした。その後、延長戦になり延長12回、劇的な四高のサヨナラ勝ち観ることが出来ました。

体つきも打力も投手力もすべてにおいて津田学園が上まっていたと思いますが、何が起こるか分からないのが高校野球の面白みであり怖い所です。厳しい練習をして、全力でひたむきに野球に取り組んできた選手たちを見ていると両方勝たせてあげたいとの思いに駆られます。勝利の女神は必ずどちらかに微笑みますが、強いものが必ず勝つわけではありません。津田学園の選手にはこの敗戦をこれからの長い人生に活かしてほしいと願います。また四高の選手には、記念すべき100回大会に二度目の全国優勝という夢を出来るだけ長く私達卒業生に見せて欲しいと願います。

 

高校野球から私たちは多くのものを学びます。純粋に野球を愛する球児たちの一挙手一投足から感動をいただきます。西日本大水害の被災地広島でも開幕しました。心のこもった宣誓に思わず涙が出ました。言霊を感じるいい言葉です。

 

「宣誓、 今日、ここに大会が開会されること、野球ができることに感謝します。7月6日、記録的な豪雨が西日本を襲いました。多くの命が失われ、今も被災されている方々もいます。亡くなられた方々に哀悼の意を表します。
私の地元は(広島市安芸区)矢野です。7日の朝、私が見た景色、矢野が矢野でなくなったように感じました。とにかく行動せずにはいられませんでした。その中でどうにもならない無力感も感じました。今なお困難な状況にある仲間もいると思います。
しかし、私たち一人ひとりにとって、選手権大会は、一回きりのかけがえのないものです。どんな状況も克服し、それを乗り越えて挑戦します。それが野球だから。
その積み重ねが100回目を迎えました。
今回は、私たちの成長、私たちの闘う姿を見てもらう大会です。被災された方々に勇気と力を与えられるように全力でプレーします。家族、指導者、チームメート、私たちを支えてくれた全ての人々への感謝を胸に、がむしゃらにプレーすることを誓います。
平成30年7月17日 広島県立安芸南高等学校野球部主将 田代統惟」