年明けてからの新聞を見ているとビットコインなどの仮想通貨の話題やその仕組みであるブロックチェーンの記事が一面に載る機会が増えてきているように感じます。昨年ビットコインの急騰もあり投機対象として仮想通貨は注目されました。私のまわりでも良く分からない、乱高下するから怖いといった話を耳にするようになりました。

 

私は、ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨は、投機対象としての見方ではなく、この仕組みであるブロックチェーンの可能性という見方をしなければいけないと感じています。

 

この「入門ビットコインとブロックチェーン」という本は、今まで読んだ本の中で一番分かりやすく私の感覚に近い本でした。仮想通貨はなんか良く分からないけど興味はあるという方にはお勧めの本です。

 

私なりに少しポイントを整理すると、インターネットの登場は世の中を激変させる革命でしたが、ブロックチェーンはそれ以来の革命となります。ブロックチェーンはインターネットで出来なかった二つのことが可能になる仕組みで、その二つとは「経済的価値を送ること」「信頼を確立すること(正しさの証明が可能になる)」です。

 

インターネットは登場から一般への普及まで10年かかりましたが、ブロックチェーンは通信インフラは整っていますのでもっと短い時間で実用化される可能性があります。

 

ブロックチェーン技術の活用で、証券取引、保険、貿易金融、株券の取り扱いなどの金融業務が人間の判断を要せず自動的に行えるようになります。また特許権や著作権などの知的財産の証明や土地登記や結婚証明などの公的証明分野での応用も可能です。

 

私は専門的なことは分かりませんが、感覚的に今年は仮想通貨元年あるいはブロックチェーン革命元年と言われる年になるのではと思っていますが、この本を読んでその感覚をより強く持ちました。

 

今までとは全く違う仕組みのため、今後新たな法整備等をしていかなければなりません。新しい時代をつくる仕組みづくり、ぜひその仕事を私にやらせてほしいと強く思っています。