衆議院議員選挙が終わり、各党の得票からの今後の政治展望や今回の選挙の意義など少し落ち着いて様々な声をSNSやメディアで見ることができます。

 

今回の投票率は約53%と非常に低い中で、芸人のウーマンラッシュアワー村本氏がツイッターで「僕は今年は選挙に行かなかった」とツイートして炎上したり、批評家の東浩紀氏が「今回の選挙、くだらなすぎる」として投票棄権の賛同署名を集めたりといったことがありました。

 

何も考えず投票に行かない人は論外ですが、様々な考えであえて棄権したという方もいると思います。私は村本氏や東氏の考えを読んでいて相手の立場に立って考えるという視点が欠けているように思います。

 

まずなぜ選挙権があるかということです。歴史を見れば本当に多くの人の努力で、あるいは血が流れ今私たちは選挙権を持っています。そのような先人たちの気持ちを少しでも考えてほしいと思います。次に、立候補者の立場に立って考えて欲しいと思います。立候補することは大変です。確かに批判されるような候補者もいるかもしれませんが、多くのものを犠牲にして、本気でこの国を思い、決意をし挑戦している人もいます。もう少し立候補者をリスペクトしてもいいのではと感じます。

 

今日の中日新聞に「大勝の怪」というコラムがありました。今回の選挙で、投票しなかった人を含む全有権者に占める絶対得票率を見ると、自民党が得たのは小選挙区で25%、比例代表で17.5%となります。ちなみに政権交代が起こった2009年の衆議院選で自民党が得たのは小選挙区で26.3%、比例代表で18.1%です。

 

絶対得票率を見ると今回の自民党の得票率は歴史的惨敗で政権交代した2009年より低いのに三分の二の議席を獲得して圧勝したことになります。この要因は投票率です。

 

前に私は「選挙に行かない人たちへ」というブログを書きましたが、村本氏が言っているように、選挙に行かない人たちが選挙の大切さの議論をするきっかけになればと願います。