毎週末、明治大学大学院の授業のため上京していますが、行き帰りの移動中にゆっくり読書をする時間が取れます。最近読んだ本は、トム・クランシーさんシリーズの「米朝開戦」です。トム・クランシーさん亡き後、弟子のマーク・グリーニーさんによて書かれた本ですが読みごたえありました。

トランプ大統領のアジア歴訪が終わった12月ころが、朝鮮半島が極めて危険な状態になると私は感じていますが、本書は小説とはいえ、米朝開戦前夜の今、米国・韓国・北朝鮮の間で同様の様々な諜報合戦が繰り広げられているのではと考えてしまいます。

 

また、北朝鮮に多く眠るレアアースをめぐる米国と中国の争いの視点は非常に興味深く、大陸間弾道ミサイル開発、核開発に対する問題だけではない何かがあるように感じました。

 

本書には、日本は全然登場しませんが、日本政府は、朝鮮半島情勢の動きを見極めながら、様々なチャンネルを使って、自国の安全を守るとともに、拉致問題解決のきっかけを逃さないよう対応してほしいと願います。

 

小説の世界と現実の世界を対比しながら読むと非常に興味深い本です。皆さん秋の夜長にぜひお勧めです。