今日は第9回正論シネマサロンにて舞台映画「めぐみへの誓い」を観せていただき、その後、1980年に北朝鮮による日本人拉致事件について初めて報道した元産経新聞記者の阿部雅美氏のトークライブを聞かせていただきました。

1980年に阿部氏が、アベック三組ナゾの蒸発、外国情報機関が関与?の記事を書いてから、それ以前に既に拉致されていた横田めぐみさんのことが報道さたのは1997年で17年かかっています。

 

その間1988年には、当時の梶山静六国家公安委員長が、北朝鮮による拉致を認める国会答弁をしていますが、大きく報道されることはなく、またこの問題に本気で向き合う政治家はいませんでした。

 

誰の責任と言うのではなく、日本社会全体でこの問題を黙認してきた歴史を学ばせていただきました。歴史にもしはありませんが、もし1980年に初めて報道された時マスコミや政治が動いていたら、もし政府が北朝鮮による拉致事件を認める国会答弁をした時に政府が本気で解決に乗り出していたらと考えてしまいます。

 

しかし阿部氏はこの問題は現在進行形なため大事なのはこれまでの経緯よりこれからだと強く語られました。拉致は主権侵害であり、犯罪であるため、政治思想や右も左も関係ないと語られました。

 

私は、県議時代に三重県議会に拉致議連をつくり副会長を務めていましたが、政治思想や偏った考え方をこの問題にからめてくる人たちがいることを知っています。決して政治ショーやパフォーマンスにこの問題を利用するのではなく、私たちは拉致被害者家族の思いに寄り添い、北朝鮮に対して国民一丸となって早く返せと言い続けることが大切だと思います。

 

阿部氏も最後のチャンスがくると言われていましたが、朝鮮半島情勢が緊迫している中で、拉致被害者を取り戻す重要な局面が近い将来やってくると私も感じます。その時に政府が対応を誤らないよう、また非常に難しい局面の中で社会が黙認しないよう関心を持ち続けなければいけないと感じています。

 

自分の息子や娘が突然拉致され消えたらと考えると居ても立っても居られません。自分に何ができるのかを自問自答致します。