「ひとのよむなし応仁の乱」、「1467年応仁の乱」と学生時代に習い、今でもこの語呂合わせは覚えています。応仁の乱といえば、室町時代の出来事で、細川氏と山名氏が京都を中心に争った戦いで、1467年に始まって約10年続いたといったことは知っていました。

しかし、どうしてこの戦いが始まったのか?どっちが勝ったのか?室町幕府は何をしていたのか?日本の歴史上の意味は?などなど、応仁の乱という言葉は多くの方が知っていると思いますが、そのことを説明できない人が多いのではないかと思います。

 

NHKの大河ドラマで1994年に、応仁の乱を題材にした「花の乱」が放送されましたが、歴代ワースト2の視聴率だったようです。私は毎年NHK大河ドラマは必ず見ているつもりですが、確かにこの「花の乱」を見た記憶はなく、応仁の乱は人気がないようです。

 

本屋でこの本を手に取った時に、今まであまり関心のなかった応仁の乱についてちょっと読んでみようと思いました。読み始めると、非常に詳しくて分かりやすく、応仁の乱から戦国時代へと移っていく日本の歴史をリアルに感じることができました。

 

また時代背景や様々な関係性が、応仁の乱と世界規模で起こった第一次世界大戦がよく似ていることなど非常に興味深く読みました。

 

ほとんどの日本人が「1467年応仁の乱」を知っていますが、内容がほとんど知られていない不思議な戦い、ぜひ皆さん一度読んでみてください。