昨日の記者会見で今村雅弘復興大臣が、記者の質問に激高したことを本日感情的になってしまったと謝罪したとのことです。福島第一原発事故の自主避難者への国の支援が打ち切られることに対する国の責任を巡る記者とのやりとりの中で、声を荒げ記者に対して「出て行きなさい、二度と来るな」と吐き捨て会見場を後にしました。

 

私は、自主避難者への国の支援が打ち切られることの妥当性を判断する材料を持ち合わせていませんのでその是非はコメントしませんが、この記者会見でのやりとりで大臣が避難者の自己責任といった認識や、避難者が住宅支援の打ち切りが気に入らないなら裁判でもなんでもやればいいと発言していることは問題であると思います。

 

記者会見で横柄な態度を取ること自体、大臣の資質を欠いていると思いますが、そもそもの被災地や避難者に対する認識が大臣失格であると感じます。

 

かつて、民主党政権時代2011年7月に松本龍復興担当大臣が、宮城県知事を訪問した際の横柄な態度を批判され大臣を辞任しました。同年9月には、鉢呂吉雄経済産業大臣が、被災地視察の後、記者に放射能つけちゃうぞと言ったことが問題になり(この事実は実際確認されていません)大臣を辞任しました。

 

私は当時、大臣の資質と言うより言葉狩りのようになっていてマスコミがあおり立て大臣が辞めていく状況をいかがなものかと思っていました。しかし今回の今村復興大臣は、記者会見の様子を動画で見る限りそもそもの大臣としての資質に欠けていると感じます。