イギリスでEU離脱の是非を問う国民投票が行われ、先ほど、EU離脱が多数になることが確実になったとのニュース速報が流れました。既に株が大暴落し、円高が進み日本経済にも非常に大きな影響が出ています。

今回の国民投票、事前の報道によると、若い人たちはEU残留を支持し、高齢者はEU離脱の支持が多いと言われていました。若者が高齢者に向かって、「私たちの方があなたたちより少し長く生きる可能性が高いので、私たちの意見をもう少し尊重してほしい」と言っている様子を見ました。

今回の投票率は72.1%ですが、若者の投票率は高齢者の投票率を下回っているのではと考えます。「未来に責任を持つ」ことの意味を考えさせられます。

国民投票や住民投票は、民主主義の重要な要素であると思います。しかし私は、今回のEU離脱の是非など国論を二分する問題を国民投票や住民投票で決着させる方法が正しいのか悩みます。日本においても、原発の是非や、安全保障のあり方、消費税の増税、社会保障・医療介護の問題、憲法改正など世論調査をすると国論を二分する問題を多く抱えています。これらの問題を住民投票ではなく、議会で、選挙で選ばれた議員が真摯な議論をして答えを出していく政治の必要性を感じます。

今回のイギリスでの国民投票の結果は民主主義の限界として記憶されるのではないかと思います。明日からの世界経済、世界秩序が心配です。「日本の未来に責任を持つ」強い意識が政治家には求められます。

速報を見た衝撃でブログを書きましたが、今回の結果を出来るだけ冷静に受け止め、少し時間をかけて分析していきたいと思います。未来の子どもたちのために。

三重県議会議員 稲垣昭義のひとり言-三重県
←最後まで読んでいただきありがとうございます。人気ブログランキングに参加しています。応援クリックお願いします。