昨日は、高度部材イノベーションセンター(AMIC)にて、第三回AMICセミナーに出席させていただきました。「セルロースナノファイバー(CNF)の製造と利用」をテーマに京都大学の矢野浩之教授のご講演を聞かせていただき、その後、第一工業製薬(株)、(株)スギノマシンの方々から製品紹介のお話をいただきました。

《セルロースナノファイバー》

セルロースナノファイバー
《セルロースナノファイバーを固めたもの》
セルロースナノファイバー
本県産業の発展、コンビナート企業の新たな展開を考えた時に、セルロースナノファイバーは大きな可能性を秘めているとの話をいただき、昨日の講演をご紹介いただきました。化学音痴の私にも非常に分かりやすく可能性を感じるお話でした。


セルロースナノファイバーは、全ての植物細胞の基本骨格ナノファイバーで1兆トンの蓄積(埋蔵原油の約8倍)がある持続的再生可能資源であること。


強くて(鋼鉄の8倍の強度)、軽くて、透明であり、パルプからとれるため安価で価格競争力があること。


化学修飾がしやすく様々なバリエーションが可能であり、多様な分野に利用ができること。


様々な用途として、車、船、飛行機などのボディー、液晶画面等モニターの素材、食品関連(溶けて崩れにくいアイスクリームなど)、医療関連(人口腱、人口血管など)など様々な分野に今後利用が見込まれます。


昨年には、三菱化学(株)と王子ホールディングス(株)が世界で初めてセルロースナノファイバーの透明連続シート化に成功し2016年から市場に出る予定など、これらの企業に加えて、第一工業製薬(株)、JSR(株)など四日市に立地いただいている企業が最先端の取組を行っています。


私は、四日市のコンビナート立地企業の新たな可能性を感じ、またAMICがその役割を今後も十分に果たし大きな成果が生まれることに期待したいと思います。


「日本には資源も知恵もある」、非常にいい勉強をさせていただきました。

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