昨日、全員協議会での説明の後、選挙区調査特別委員会が開かれ、平成27年5月以降の一般選挙から定数6削減する条例改正案が可決し16日の本会議で上程されることになりました。


この議論は、議員個々に直接影響があるため22回の特別委員会が開催され、非常に難しい中、合意形成のため丁寧な議論と様々な妥協が行われ今日の結論に至りました。何度もブログで経過は報告していますが、昨日の全協で身勝手な論理を展開される方や16日の採決では、努力の甲斐なく残念ながら全会一致にならないこともあり、改選後に様々な議論が起こった時のため22回の特別委員会の合意形成の流れを記録しておこうと思います。


今回の結論は、平成27年5月以降の一般選挙から、伊勢市選挙区(4→3)、多気郡選挙区(2→1)、度会郡選挙区(2→1)、鳥羽市・志摩市選挙区合区(3→2)、尾鷲市・北牟婁郡選挙区(2→1)、熊野市・南牟婁郡選挙区(2→1)とし、現行定数51から6削減し45とするものです。


当初、各派の案が提出された時、私ども新政みえ案は、平成27年4月選挙時に、伊勢市選挙区(4→3)、鳥羽市・志摩市選挙区合区(3→2)、尾鷲市・北牟婁郡選挙区と熊野市・南牟婁郡選挙区合区(4→3)とし、現行定数から3削減し48とするものでした。


私ども新政みえ案に加えて各派の案が出され、様々な議論をした結果、それらの議論を最大限尊重した正副委員長案が示されることになり、平成27年4月選挙時に、伊勢市選挙区(4→3)、鳥羽市・志摩市選挙区合区のみ(3→3)、尾鷲市・北牟婁郡選挙区と熊野市・南牟婁郡選挙区合区(4→3)とし、現行定数から2削減し49とするものでした。


私はこの正副案は良く考えられた案であると今でも思っていますが、驚くことに、自民みらい会派の団長が正副案が出ていきなり「到底承服しかねる」と述べられ反対の意思を表明されました。ちなみに委員長は新政みえの舘議員、副委員長は自民みらいの水谷議員です。


その後、各会派がこの正副案を持ち帰り会派内で議論することとなりました。私ども新政みえ内にも当然様々な議論があり意見がありましたが、正副委員長案は最大限尊重するべきとの思いで会派内の意見をまとめ正副案賛成をまとめました。


しかし、新政みえ以外のすべての会派は正副委員長案反対でまとまり、自民みらいと少数会派から提案された内容は、平成27年4月選挙時に伊勢市選挙区(4→3)のみの1減を実施し、平成27年5月以降の一般選挙から、多気郡選挙区(2→1)、度会郡選挙区(2→1)、鳥羽市・志摩市選挙区合区(3→2)、尾鷲市・北牟婁郡選挙区(2→1)、熊野市・南牟婁郡選挙区(2→1)とし、定数50から5削減し45とするものでした。


私は、このような極端な案を提案し先送りをして、これまでの合意形成の努力を不意にするような案に怒りを感じると共に非常に残念な思いとなりました。


この時、私が委員会で申し上げたのは、新政みえ以外のすべての会派が正副案に反対してこの提案をされる以上は、私どもは改選後の議員や県民から批判を浴びることになるが、平成27年選挙時に合意形成する力はなかったことを認め、伊勢市選挙区の削減のみ平成27年4月選挙時に実施する合理的理由は全くないため、平成27年5月以降の選挙で6削減することにするしかないと申し上げました。


新政みえとしては望んだ案ではないため会派の中でも、その後様々な議論はありましたが、結果的には、平成27年5月以降の選挙で6削減することを議会人として会派として受け入れることに致しました。


もちろんこの案で中間案としてまとまった段階で、パブコメを実施し非常にたくさんのご意見をいただきました。これらの意見は両極端なものや私たちの説明不足のものも含めて、これまで特別委員会で議論をしてきたものであったため委員会としてすべてのご意見をしっかり拝読したうえで丁寧に回答させていただきました。


このような合意形成の流れの中で、昨日の条例改正案がまとまってきましたが、自民みらいの西場議員や中村議員が全員協議会の場でこの条例改正案に反対し、長々と身勝手な持論を展開する姿は、怒りを感じると共に議会人として非常に恥ずかしく感じました。


この22回にわたる特別委員会の議論は議事録を見れば分かることではありますが、改選後、新しい議員が入ってきた中で、平成27年5月以降6削減が実施されることから自分なりに記録に留めておきたいと考え書きました。


今回の結果は県民の目からみて納得できるものではないと思います。また立場や居住地によって様々な意見があると思います。ブログとしては長文になりましたが、議会という合意形成しなければいけない所で、私たちが悩みながら取組んできたことを少しでもご理解いただければ幸いです。

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