今日は朝から生活文化常任委員会が開かれました。いくつか議題はありましたが、特に重要な議論は二つでした。一つは情報公開条例の改正案でもう一つは何度もブログに書いている新県立博物館です。


情報公開条例の改正は、最近、情報公開請求で膨大な資料を要求して閲覧しない事例や特定の職員を攻撃するものなど本来の目的を逸脱した悪意ある請求者のために職員の負担が増えている事例が見受けられ今回その対策を含めた改正案が上程されました。


今回の改正案のポイントは「権利の濫用」という言葉です。私は基本的に今回の改正で情報公開が後退するようではいけないと考えています。今日の質疑で、「権利の濫用」という言葉を条例に書き込むことの問題点を指摘し「濫用」の定義について4月の施行までに明確にするよう求め、またより慎重な取り扱いをするよう求めました。


また今回の改正の議論の中で、今までの運用で職員が情報公開制度についての理解不足で請求者に対して不利益を与えていた事例や、公文書管理がきわめてずさんである事例などが見受けられることが分かりました。職員研修の徹底をして理解を深めることと、公文書管理の徹底を求めました。


結果的に採決では改正案に賛成をし、賛成多数で可決されました。


新県立博物館については、先日議会に設置した財政問題調査会の二次答申で指摘をされた事項について執行部の考えが示され、今日の質疑も踏まえ執行部が基本計画の最終案を修正し再度提出いただくことになりました。


基本計画についてはおおむね理解が深まってきたため修正案は後日公表してもらい基本設計・実施設計予算の3億5千万円の債務負担行為について本日採決したいとの意見もありましたが、私は、賛否を含め県民の大きな関心がある新県立博物館事業で基本計画が決まっていないのに予算だけ採決することは出来ないと申し上げ、結果的に本日の採決は見送られました。


後日、基本計画の修正案を全員協議会に再度提出いただき、議員全員で議論した後関連の予算案については採決することになります。

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