通常3ヶ月以上続いている疼痛を慢性疼痛と考えますが、自分の場合2月末発症ですので、慢性疼痛と言うことになります。
(ただ現在悩まされている肛門痛は、主に4月からなので微妙なのかもしれませんが)
疼痛は基本、生体に危険を知らせるアラームのような機能がありますが、慢性疼痛はアラームとしての機能はなく本来不要な疼痛であり、神経が感作されて起こることが多く、神経障害性疼痛や心理社会的な疼痛が関与していることが多いとされます。UPOINTでいうNとPですね。
神経障害性疼痛というのは、神経が傷ついて過敏になり痛みの信号が出過ぎてる状態です。
代表的なのは帯状疱疹ウイルス感染後の神経痛だと思います。ウイルスが消えてもずっと神経痛が残る人がいることからもわかるように、過敏になった神経がずっと発火し続けていることで起こります。
慢性前立腺炎の場合は、その周囲の神経(陰部神経)に炎症が波及し、炎症が神経が過敏になっている状態で、これも同様に前立腺の炎症は、もはやなくなったのに神経痛だけが残ることがあるのだろうと推測されます(骨盤底筋群ももちろん関与していると思われます)
この神経障害性疼痛は典型的には針で刺されたり、電気が走るような痛みだったり焼けるような痛みだったり、しびれ感、あとは非常に特徴的なのがアロディニアと言って普通に触っただけでも痛みになったりします。
神経障害性疼痛の診断ツールとして、神経障害性疼痛スクリーニング質問票だったり、painDETECT日本語版があります。
心理社会的な疼痛は仕事、人間関係、家族関係などで不安や恐怖、怒り・悲しみなどがあると、扁桃体や帯状回などの領域が活性化してしまい、ここが痛みにも関係するため、不安などの感情刺激により痛みをより感じると言うものです。また、不安などがあると、痛みを抑える脳の機能の低下の要素もあります。
慢性骨盤疼痛症は、慢性的なストレスを抱えてた人、真面目な人、責任感の強い人、不安感が強い人がなりやすいと言われます。
発生の機序としては感染、骨盤底筋群の過緊張の要素が大きい気はしますが、慢性的な不安、ストレスなどで先ほどのように、痛みの閾値が変わってしまい痛みを強く感じやすくなりかつ慢性化しやすいのだと思います。
大半の人は最初は仕事のストレスや不安などがきっかけだとは思うのですが、もはや途中からこの病気自体がストレスになるのだと思います。で、不安→緊張で交感神経緊張→血流低下→疼痛→不安の負のスパイラルに入る。
なので不安と疼痛を遮断してあげる必要があります。
これらの神経障害性疼痛と心理社会的疼痛両方に対して、効果を示すのが3環系抗うつ薬のトリプタノール、SNRIであるサインバルタなどです。一部のSSRI(レメロン)なども疼痛に対しても効果があります。
人には痛みをなるべく脳に伝えないように制御する下行性疼痛抑制系というシステムが存在します。サインバルタなどはそれを賦活化することにより、これらは痛みを感じにくくしてあげるということなのですが、実際にネット上でもこれらでかなり痛みが抑えられている方が多いです。