1. 最後の爆弾の威力

🖱️ネタバレ 最後に長女イーアンがぶち撒けた告白は、ヒロイン(イージン, 5歳)の素性に闇を感じさせる。イーアンが実父を徹底して嫌っていた理由が、彼女が実父に受けた性的虐待が原因なら、ヒロインが近親相姦で生まれた可能性が高くなる。だとすれば、単に世間体が悪いばかりでなく、ヒロインが近交弱勢による先天性異常に苦しむ可能性も生じる。仮に、5歳までには顕在化していなくても、後に色盲や血友病に苦しむかもしれない。
 ただ、夫の明確な犯罪行為を知っていて、妻が借金を肩代わりする神経はよく分からない。公式にはそんな設定は書かれてないので、自分の考え過ぎかもしれない。実際、ヒロインの父はイーアンがJKの頃の元カレかなんかであってくれた方が、自分もかなり気が楽になる。しかし、映画本編だけでは、最初に感じた闇設定も否定しきれないので、そんな解釈の余地も残されているのが怖いです。

2. 悪魔に委ねた少女

🖱️ネタバレ 基本、5歳の目線で観ていれば微笑ましい作品かと思っていたら、「左手は悪魔の手」と言い聞かせられたら、じゃあ左手が悪さするのは仕方ないじゃんとばかりに、万引きしまくるようになる5歳の素直さ?無責任さ?が怖かった。ただ、違法移民で儲けて悪びれない祖母(曾祖母)をみせられると、血筋は争えないねと妙に納得もしてしまいました。とは言え、イージンがイーアンに連れられて、各所に謝りに行くしシーンは、市井の人々の児童に対する寛容さが垣間見れて、ほっこりしました。

3. 貧困という沼

 ベトナムに1か月滞在した際、夜中の居酒屋に10歳前後の児童が必ず数人居て、宝クジや濡れピーナッツを売ってきました。小さい内から働いて偉いなあとも思いつつ、夜中に酔っ払いだらけの場所に出入りする危険性も感じました。身なりから裕福な階層には見えず、貧困が児童に齎すリスクを実感しました。母(祖母)の店付近を徘徊するイージンも、危ない目に遭いかねません。母達がハマりつつある貧困の連鎖から、イージンが抜け出せる事を祈ってやみません。