期待を込めて公開5日目に鑑賞。前評判に違わぬハードパンチ。KOされるも、目覚めたら溢れる雑感。それでも、参加必須な会議までには書き切れず、途中まで。明日迄には書き留めたいです。


1. 一番怖いのは、分かったつもり

 胸を抉る怪作なのは間違いない。ただ、間違っちゃはいけないのは、本作はあくまでフィクション? ファンタジー?  で、本作と同じ状況に晒された時に、ヒトは登場人物と同じ心象になるのか、似た行動をとるのかは分からない。障害を抱える乳児・幼児を育てる状況に直面していない外野に、裏付けの形善悪論や自己責任論を上から目線で講釈する権利はない。体験が全てではないが、書籍やドキュメンタリー等の伝聞で分かった気にはならないでいたい。


2. 生半可なキレイごとが人を追い詰める

🖱️ネタバレ 最も印象的だったのが、実母(尋津民恵: 黒木華)の心を動かしたモノ。障害児を育てた景観がない中野聡子(満島ひかり)の義憤と、障害児を妻に押し付けた事を悔いる佐竹三雄(西島秀俊)の気遣い、どちらが正しいのか断言し難い。ただ、聡子や米本洋一(佐藤二朗)が、木で鼻を括った正論を投げつけても、「あんたら何も分かってない」と民恵が頑なになるのは必然。開放された安堵感と自己保身と同時に、誘拐を止めなかった後悔と罪悪感でごちゃ混ぜな心に、土足で責任論を講釈したら、ファイティングポーズを取らざるを得ない。そもそも、一度逃げ出した実母に、障害児(新: しんすけ, 諸角優空)と向き合う資格も自信も覚悟も、自分に在るなんて思えるのだろうか?
 それでも、夫が連れ帰った「新」を、我武者羅に世話した育ての母(明野昌美: 烏森まど)のノートに、実母も絆される。新に向き合い感じる迷いや無力感。持ち得ない血の繋がりへの羨望と諦観。でもそればかりでなく、食の好みに気付く等、小さな発見に感じる歓び。机上の議論ではなく、不器用でも必死に「新」と向き合った「母」の奮闘の記録こそが、実母の心を動かした(というプロット)。
 皆がリアルに同じシチュエーションに晒された時に、彼等のように感じ、振る舞えるのかには疑問がある。それでも、日頃自分が他人に押し付けている「正論」に実はあるのか。自分の無知や経験不足で、相手の苦悩を踏みにじっていないのか、我が身を振り返る機会にはなりました。

3. 一筋縄ではない犯人像

仕事が終わったら書きます...

🖱️ネタバレ

4. 息子の為に、死に抗って欲しかった米本

明日以降...