オススメ作品なので、ネタバレなしの雑感です。
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1. ミステリとして
 序盤に事件が立て続くものの、展開は全体的にもっさりしている。出来の悪い2時間サスペンスみたいと席を立ちそうになる人もいそうだが、終盤に超弩級の真相が語られ、ガッツしミステリだったと思い知らされる。匂わされるだけのヒント(伏線)もあり、フェアさは控えめだが、少なくとも1つは決定的な展開があり、誰が?何が?黒幕なのか、鋭い人は気付けそう。
 自分は明かされた真相にそんなんアリ!?と戸惑い、fictionじゃなかったらブラック過ぎると、頭がクラクラした。
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2. 警察映画として
 横山秀夫の「64」ほど、ヒロインが広報である事が活かされないが、そこは柚月裕子。 警察の描き方が「孤狼の血」と同じかそれ以上にブラック。本作が、立場によってっは大団円? 立場によっては未解決に終わってる事自体が、めっちゃブラック。
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3. 恐ろしいタイトル回収
「朽ちないサクラ」の意味は終盤まで分からない。「サクラ」の意味は中盤で提示されるが、「朽ちない」の意味は最終盤まで分からない。意味が分かると、本作がfictionで良かったと胸を撫でおろすに違いない。個人的には「サクラ」に3重の意味を感じたが、詳しく説明すると盛大にネタバレするので割愛する
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兎にも角にも、観て損しないミステリ映画。杉咲花は終始可愛い。安田顕は渋くて、ブレない存在感。豊原功補の活力溢れるベテラン刑事はハマり役。めっさカッコいい。