精神科医療ユーザーが安心して身体の病気の病院を受けられるようにするための声明 | 女医の国際精神保健

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「精神科医療ユーザーが安心して身体の病気の病院を受けられるようにするための声明」が発表されました。

 

 

 

非常に重要な点を指摘しています。

当事者の立場から指摘していることも大事です。

 

これを引き継いで、公衆衛生・精神科の専門家として提案したイコとは、「総合病院精神科病床を増やす」「単科精神科を減らす・やめる」です。

 

精神疾患・精神症状があっても、なくても、必要な身体的医療を受けられることは大事です。大事というか当たり前でなくてはいけません。

身体科と精神科の治療が同時に必要となることもあります。

 

医学生時代に、婦人科で病棟実習をしていて、「子宮頸癌の手術が必要な状態だけど、統合失調症治療中の患者さんだから、病棟の看護師さんたちが対応しきれないって言って、手術じゃない方法でどうにか治療ができないか考えないといけないんだ」と婦人科医が言っていて、???と思ったけど、今は「そんな環境や認識ではいけない」って言えます。

 

コロナの治療も精神科の薬を飲んでいる人はコロナ治療の身体科の病院に入院させてもらえませんでした。(今もだと思う)

精神科に無理して身体科病床を作って、そこに入院しました。

精神症状の有無や程度の診察があるわけでもなく、「睡眠薬を一つ飲んでいるから」「抗うつ剤を飲んでいるから」とかそんな判断基準で。

 

先入観で患者が受けられる医療が制限されるべきではありません。

治療が制限される事を知りながら、精神科単科のみの環境とか、精神科に無理やり作った身体治療環境とかはいけません。

 

一人一人が市民で平等であるという考えは大事です。

誰が半人前とか誰が誰より優れているってことではなしに、皆同じように市民です。